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韓国の「コロナ」新規感染者1月以来最多“! 日本よりも早いリバウンドで厳戒態勢へ

辺真一ジャーナリスト・コリア・レポート編集長
全羅南道・光州市のワクチン接種センター(光州市保健省提供)

 昨日(2日)の韓国の新規コロナウイルス感染者は794人と発表された。このうち46人がインドネシア(12人)、ウズベキスタン(7人)、インド(4人)、モンゴル(4人)、ブラジル(3人)など海外からの入国者である。

 直近の4日間をみると、一日の感染者は794人→762人→826人→794人と4日連続で800人前後である。

 今年になって800人台は1月6日の870人が最後で、先月は29日(794人)までは4日(744人)以外は多くても600人台にとどまっていた。

 昨日も韓国では全国17市・道で感染者が確認されているが、特に首都圏での急増が顕著で、ソウル(980万人)は353人、ソウルよりも人口の多い京畿道(1365万人)が247人に達していた。港湾都市・仁川の感染者14人を含めると、首都圏の1週間の一日平均感染者は531人で、韓国の「ソーシャルディスタンス基準」の3段階(500人以上)のレベルに入っている。

 韓国中央災難安全対策本部では首都圏に全感染者の80%が集中していることから感染力の強いインド由来のデルタ株が拡散しているとみており、韓国中央災難安全対策本部では「重大な危機に直面した」との認識の下、感染趨勢が止まるまで首都圏を中心に防疫対策を強化することにしている。

 具体的な対策としては一昨日(7月1日)から緩和されていた「ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保」を再度元に戻すことが検討されている。

(参考資料:韓国は7月1日から「コロナ規制」を大幅緩和!)

 「ソーシャルディスタンス」の緩和で首都圏では昨年12月23日から続いていた「5人以上の集まり禁止」措置が解除され、7月14日までの2週間は試験的に6人まで認められ、14日以後は8人まで拡大されることになっていた。

 また、キャバクラ、室内屋台、ゲームセンターなど遊興施設は営業禁止が解かれ、午後10時までに規制されていた食堂、カラオケ、ヘルスセンターなどの営業も午後12時まで延長された。さらに、1回目のワクチン接種を終えた人は不特定多数が集まる集会などを除き、屋外での「ノーマスク」が認められていた。

 今後、ワクチン接種者の野外でのマスク着用義務の復活や私的な集まりは5人までではなく、4人までとし、結婚式など各種行事参加人数も50人以下、また遊興施設や食堂などの営業時間も午後10時までに戻すことにするようだ。

 なお、韓国の全国の感染者数は累計で15万9342人(死亡者2025人)、ソウルの感染者は5万1026人(516人)となっている。

 昨日のPCR検査は2万9015件で、陽性率は2.74%。これまでに延べ1千67万617件の検査が行われている。

 また、ワクチン接種は1回目を終えた人は延べ1千534万人で全人口(約5134万人」=20年12月基準)の29.9%。また2回目接種者は527万人で全人口の10.3%。国民の10人に1人はワクチン接種を終えたことになる。

(参考資料:日本と比較した韓国の「ワクチン接種」と「コロナ感染」状況(6月14日時点)

ジャーナリスト・コリア・レポート編集長

東京生まれ。明治学院大学英文科卒、新聞記者を経て1982年朝鮮問題専門誌「コリア・レポート」創刊。86年 評論家活動。98年ラジオ「アジアニュース」キャスター。03年 沖縄大学客員教授、海上保安庁政策アドバイザー(~15年3月)を歴任。外国人特派員協会、日本ペンクラブ会員。「もしも南北統一したら」(最新著)をはじめ「表裏の朝鮮半島」「韓国人と上手につきあう法」「韓国経済ハンドブック」「北朝鮮100の新常識」「金正恩の北朝鮮と日本」「世界が一目置く日本人」「大統領を殺す国 韓国」「在日の涙」「北朝鮮と日本人」(アントニオ猪木との共著)「真赤な韓国」(武藤正敏元駐韓日本大使との共著)など著書25冊

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