危険な台風7号、太平洋高気圧が張り出し、進路がやや西寄りへ
太平洋高気圧が張り出し、やや西寄りを指向か?
お盆休みを直撃するおそれがある台風7号は、これまでよりやや西寄りのコースを指向する計算が増えてきました。これは上図のように一旦弱まる太平洋高気圧が、台風7号の北上とともに日本の東から北日本方面へ張り出しを強める計算が増えているためで、東海地方の紀伊半島よりに上陸する計算が比較的多くなってきています。
これはおそらく台風7号がこれまでの予想より勢力を強める計算に変わってきているためで、台風7号自身が太平洋高気圧を強めながら北上するのだと思われますが、定量的なことはなかなか分かりません。
危険な台風7号は紀伊半島付近を指向か?
きのう10日(木)午前3時発表の予報円では、24時間後のきょう11日(金)午前3時の台風7号の勢力が中心気圧970hPaという予想でしたが、実際は950hPa、最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートルの非常に強い台風に発達しており、気象庁の予想よりも急発達している状況です。
今後はさらに発達し、中心気圧940hPa、最大風速45メートル、最大瞬間風速65メートルの勢力で、きょう11日(金)日中に小笠原諸島の父島に最も接近する予想です。小笠原諸島では、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹くおそれがあるため、不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重な警戒が必要です。(最新の気象情報)
小笠原諸島を通過した後は、これまでよりはやや西寄りの進路をとりながら北上する見込みで、予報円の真ん中を進むと、15日(火)午後に愛知県の名古屋付近に達する予想です。中心線よりはやや西側にカーブしながら北上するので、紀伊半島付近を指向しながら名古屋に達するようなコース取りが考えられます。
とはいえ、予報円は関東から四国まで広がっている状態で、今後も太平洋高気圧の張り出し如何では、東にふれたり、西にふれたりする可能性が大いにあるため、要注意です。
また南の海上で勢力が強まったため、紀伊半島に近づく15日(火)午前3時の勢力は、中心気圧950hPa、最大風速40メートル、最大瞬間風速55メートルとなっており、危険極まりない状態で接近するおそれがあります。台風7号は中心付近に暴風域が比較的まとまっている構造のため、中心が近づく地方では、特に最大級の警戒、備えが必要となりそうです。
今後も最新の台風情報に十分ご注意ください。