Yahoo!ニュース

「結果が出せなくて残念」棋聖戦五番勝負で藤井聡太棋聖に敗れた永瀬拓矢挑戦者コメント

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

永瀬拓矢挑戦者「(39手目)▲9七桂がやり過ぎだったかもしれないので、早い段階で・・・。うーん、そうですね、(45手目)▲9三桂成とかがさらに被害を拡大してしまったかもしれないので。早い段階でかなり厳しくなってしまったような気がします。(左桂ではなく右桂を跳ねる順もあった?)考えてて違和感はなかったんですけど。ただ、進めてみると(40手目)△4五銀から自然に来られて。押さえ込みに来られたときにこちらがどのぐらい駒をぶつけていけるかだとは思ったんですけど。それが少し難しかったので。▲9七桂は無理だったかもしれないです。(今シリーズを総括して)先手番で1勝することはできなかったんで、それが課題なのかな、と思いました。本局だとやっぱり、途中でかなり厳しくなってしまったので、もう少し勝機の残る形にしないといけなかったかな、と思います。(2016年に羽生善治棋聖に挑戦し、今回棋聖2回目の挑戦でも奪取ならず)そうですね、お相手が違うのでまあ、あれですけど、結果が出せなくて残念だなと思います」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

松本博文の最近の記事