５月５日と６日、ポータケット・レッドソックスは本拠地のマッコイ・スタジアムに、スクラントン/ウィルクス-バレ・レイルライダーズを迎えて試合を行う。両チームはそれぞれ、ボストン・レッドソックス傘下とニューヨーク・ヤンキース傘下のAAAだ。

　ポーソックス（PawSox）はこの２試合を「悪の帝国ウィーク・エンド」と銘打ち、「ジョー」あるいは「ケリー」という名前のファンは入場無料とする一方で、「タイラー家」もしくは「オースティン家」だと名乗るファンの入場を禁じる。

　ボソックス（BoSox）の本拠地であるフェンウェイ・パークでは、４月11日に乱闘が起きた。その時に主役を演じたのが、ジョー・ケリー（レッドソックス）とタイラー・オースティン（ヤンキース）だ。ケリーは６試合、オースティンは５試合の出場停止処分を科された。

　また、2002年のオフ、ボソックスのプレジデントだったラリー・ルキーノは、契約しようとしていたキューバンのホゼ・コントレラスをヤンキースにさらわれた際、ヤンキースを「悪の帝国」になぞらえた。これが「ヤンキース＝悪の帝国」の始まりだ。ルキーノは現在、ポーソックスのチェアマンを務めている（ボソックスでの肩書きは、名誉プレジデント/ＣＥＯ）。

　ポーソックスは他にも、自分の名前が「アーロン」「ゲリー」「アロルディス」「ディーディー」「ＣＣ」「ジャコビー」「マサヒロ」「ジャンカルロ（またはマイク）」だと明かしたファンの入場料を２倍にする。５日にはコンテストを行い「アンチ・ヤンキー」をアピールする最も優れたコスチュームのファンには、2018年のシーズン・ペア・チケットを贈呈。球場のビデオボードでは、2004年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ――レッドソックスが０勝３敗からヤンキースに４連勝――の映像を流す。

　さらに、このプロモーション・イベントを発表した記事には、こんな記述もある。「現在はポーソックスにいる外野手のラモン・フローレスは2015年にヤンキースでプレーした、ダークサイドから脱してレッドソックスの組織に加わる前に」。掲載している写真は、ヤンキースのロゴ入りデス・スターだ。

　なお、ボソックスがこれまでにも催している「スター・ウォーズ・ナイト」は、５月１日。対戦相手はヤンキースではなく、カンザスシティ・ロイヤルズだ。