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かんしゃくを起こす子の5つの特徴【現役教師が解説!】

ナナホシ教育/子育て/学校

休み時間、ブロック遊びをしていたTくん。友だちが誤って作品に当たってしまい、壊れてしまいました。突然、「もう!」と大きな声を出し、ブロックを投げ始めました。周りの子たちが驚いて固まる中、私はそっと近づき、「とっても悔しかったんだね」と声をかけました。

子どもたちの中には、このように感情が大きく波立ってしまう子がいます。なぜ、かんしゃくを起こしてしまうのでしょうか?

今日は、私が20年の教師生活で関わってきた、かんしゃくを起こす子どもたちの特徴と、その子どもたちへの理解を深めるために解説します。

かんしゃくを起こす子の5つの特徴

1. 感情表現が豊か

喜びも悲しみも、すべての感情を強く表現します。例えば、給食でカレーが出た日は大喜び、苦手な野菜が入っていると大泣きする子。感情の振り幅が大きいのです。

2. 言葉で表現するのが苦手

モヤモヤした気持ちをうまく言葉にできません。例えば、「どうしたの?」と聞くと「わかんない!」と机を叩いてしまう子。後で落ち着いてから「給食の準備が間に合わなくて焦ってた」と教えてくれました。

3. こだわりが強い

自分の思い通りにならないと、パニックになりやすいです。予定変更があった日、「絶対今日は図工の時間だったのに!」と泣き叫ぶ子。いつもと違う状況に対応するのが難しいのです。

4. 疲れやすい

集中力を使い果たすと、些細なことでも爆発してしまいます。例えば、午後の授業になると、少しずつイライラし始める子。「頭がグチャグチャする」と机に突っ伏してしまうことも。

5. 周りの影響を受けやすい

環境の変化や他人の感情に敏感に反応します。例えば、教室が騒がしくなると、手で耳を押さえて「うるさい!」と叫んでしまう子。周りの音や空気に過敏なのです。

まとめ

かんしゃくを起こす子どもたちには、豊かな感情表現、言葉での表現の苦手さ、強いこだわり、疲れやすさ、環境への敏感さという特徴があります。これらは、その子なりの「助けて」というサインかもしれません。

実は、この特徴を持つ子どもたちは、驚くほど繊細で優しい心の持ち主でもあるんです。周りの気持ちを深く感じ取れるからこそ、時に心が波立ってしまうのかもしれません。

ちょこっとアドバイス

お子さんがかんしゃくを起こしたとき、まずは深呼吸をしてください。叱ることよりも大切なのは、その子の気持ちに寄り添うことです。「つらかったね」「悔しかったね」という共感から始めましょう。落ち着いてから、一緒に「どうすれば良かったかな?」と考えることで、少しずつ自己コントロールを身につけていけます。

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