シニア世代はもちろん、若い世代も気をつけたい「入浴中の事故」#専門家のまとめ
女優で歌手の中山美穂さんの死因が「入浴中に起きた不慮の事故によるもの」と公表されました。深い悲しみを抱きつつ、自身の入浴に対し、不安を感じている人もいるのではないでしょうか。「特に高齢者は注意が必要」との報道を見聞きすることが多く、筆者も、自著などでこれまで何度も注意喚起してきました。けれども、若い世代にとっても他人事ではありません。対策についての記事をまとめてみました。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
浴室での事故は高齢の方に多いのですが、若い世代も気を抜いてはいけないことがわかります。
入浴する際には、「家族に声をかけてから」とよく言いますが、世帯構成の中で今や単身世帯が最も多くなっており、それはなかなか難しい。シニアの方から「緊急通報ボタンを脱衣室に置いて入浴する」という声を聞くことがありますが(完全防水ではないため)、そのときボタンのところまでいけるかはわかりません。完璧な対策はありませんが、それでも、誰しも「自分にも起こりうる」と意識して入浴することが必要そうです。
高齢の方には、浴室暖房や手すりの設置を提案していますが、できればどの年代の方も検討を。浴槽に後付けできる手すりも販売されています。
また、4つ目にリンクした「リンナイ熱と暮らし通信」にヒートショック診断テストが掲載されています。その1つに、「顔にじんわりと汗をかいてきたら、湯船から出るサインです。湯船に浸かりすぎてのぼせないようにしましょう。長風呂して汗をかき続けても、デトックス効果は期待できません」とあります。このアドバイスも、頭の隅に置いておきましょう。
本格的な冬がやってきます。十分気をつけて、入浴を楽しみたいものです。