「すすぎ1回」がニオイや黒ずみの原因に?衣類の汚れをしっかり落とす!洗濯のキホン
4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。
洗濯をしたはずなのに、「汚れ」や「ニオイ」が衣類に残ったり、「黒ずみ」や「黄ばみ」が発生したりして、困ったことはありませんか?
洗濯の「落ちない」は当たり前ではありません。
正しくお洗濯をすることで、同じ洗濯機で同じ洗剤を使っても、汚れ・ニオイ落ちが変わってきますので、是非試してみてください!
今日から『正しい洗濯』をはじめよう!
洗濯前の雑菌を増やさない!仕分け
脱いだばかりの衣類には、皮脂・汗や泥・食べこぼしなど、様々な汚れが付着しています。
大切なのは、洗濯前に衣類の雑菌を増やさないこと。
正しく仕分けをするために、3つのポイントに注意しましょう。
- 脱いだ衣類は洗濯カゴへ
- 濡れたり湿ったりしている衣類は、乾かす
- おしゃれ着は畳んで洗濯ネットへ
脱いだ衣類を洗濯槽の中に溜めていくのは、絶対にやめましょう!
洗濯槽裏のカビの原因にもなります。
洗濯カゴは、ラタンや不織布よりも、通気性が良くカビにくいワイヤー・プラスチック製がおすすめです。
洗濯物の量は7~8割まで
洗濯物を詰め込みすぎると、洗濯槽の中で衣類が回らず、衣類をしっかり洗うことができません。
衣類同士が絡まり、摩擦により傷み・伸び・シワの原因にもなります。
特にドラム式の場合、少量の水で叩き洗いするため、汚れが気になる衣類を洗うときは、5割程に減らすのがおすすめです。
洗濯を一度で済ますため、詰め込みたい気持ちもとてもよく分かりますが、洗濯の目的は「衣類を清潔に洗い上げる」こと。
洗浄液にただ浸かっているだけで、洗えていなければ、かけた時間もコストもすべて無駄になってしまいます。
汚れ落ちはすすぎで変わる!
洗濯機の中で、衣類は汚れと洗剤が混ざった、汚染水の中に浸かっています。
これを衣類からしっかりすすぎ、汚れ・雑菌・ニオイを洗い流します。
バケツに入った雑巾をすすぐ時と同じように、水を入れ替え、何度かすすぐことで、洗剤や汚れの残留が少なくなります。
特に、小さなお子様やお肌の弱いご家族がいる場合、3回すすぎにすることで衣類に残る洗剤成分を減らし、お肌への負担を減らすこともできます。
すすぎ1回の洗剤の場合は?
最近は「すすぎ1回」の洗剤が主流になりつつあります。
それを使っている場合でも、衣類を清潔に洗うという点では、すすぎ2回以上を推奨します。
すすぎ切れなかった汚れ・洗剤は、衣類の蓄積汚れ・蓄積臭・黒ずみの原因となります。
そのニオイを柔軟剤の量を増やして隠そうとすると、さらに汚れが蓄積し、香害の原因となることもあるので、注意が必要です。
衣類のニオイ・汚れは、洗濯でしっかり落としましょう。
すぐに干し、早く乾かす
衣類は濡れた状態が続くと雑菌が繁殖しやすくなります。
洗濯を終えたばかりの衣類でも、雑菌をゼロにすることはできないので、これ以上増やさないよう、洗濯物はすぐに乾かしましょう。
洗ったはずなのに臭うのは洗濯槽のせいかも!
洗濯機から出したばかりの衣類が臭うときは、洗濯槽裏にカビが大繁殖している可能性が…。
洗濯槽裏は、湿度が高く、洗剤や柔軟剤の成分が残留しているため、黒カビが繁殖しやすい環境です。
「黒カビが生えたバケツの中で洗濯をして!」と言わても…できませんよね。
お手入れをしていない洗濯槽裏には必ずカビが繁殖しています。
目でカビや汚れを確認できない場所だからこそ、月に一度、定期的に掃除しましょう。
石けん洗剤を使っている方は高頻度にお手入れを
石けんカスは黒カビの栄養となるため、1~2週間に1度、高頻度に掃除をするのが安心です。
お肌に優しい洗剤を使っているのに、カビだらけの洗濯槽でお洗濯をしていては勿体ないですよね。
衣類を清潔に洗い上げるために、定期的にお掃除をしましょう。
正しいお洗濯で、衣類の汚れ・ニオイのお悩みが解消すると、家事ストレスが1つ減るのではないかと思います。
まずは、「洗濯物の量」「すすぎの回数」「洗濯槽のお掃除」を意識するだけでも、洗い上がりに差が出るようになるので、是非試してみてくださいね。