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渋野日向子の発信力は韓国メディアも惹きつける?イ・ジョンウン6と行った韓国料理屋での一幕が話題

金明昱スポーツライター
渋野日向子が語ったイ・ジョンウン6との話が韓国メディアにも取り上げられた(写真:REX/アフロ)

 韓国でも渋野日向子は気になる存在なのだろうか――。

 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が2日、公式YouTubeに公開した「2022年振り返りカードトーク」で、渋野日向子が語ったエピソードが韓国で取り上げられると、韓国最大手ポータルサイト「NAVER」のゴルフニュースランキングで一時は1位になるほど、関心が高かった。

 動画では「2022年、遠征先で一番美味しかったご飯」と書かれたカードを選んだ渋野が、イ・ジョンウン6と昨年10月に行った韓国料理屋について話していた。

「イ・ジョンウン6という先輩がいるんですけど、一緒にご飯に連れて行ってもらった韓国料理屋さんが美味しかったです。キムチが向こうは少ししょっぱい、酸っぱいかなと思いました。日本は若干甘くして食べやすくしているのかなと思いました。辛さは結構、辛かった」

 この話に食いついたのが韓国メディア。韓国ゴルフ専門誌「ゴルフダイジェスト」は渋野が語った話を紹介しつつ、イ・ジョンウンとの出会いとエピソードについて次のように報じている。

「渋野と2歳年上のイ・ジョンウンは仲がいいことで有名。渋野が24回目の誕生日を祝い、イ・ジョンウンとケーキの前で一緒に写真を撮った。また、2人はイ・ジョンウンが米ツアーで初優勝した全米女子オープンの予選でも同組でプレーしたこともある」

 さらに「イ・ジョンウンは昨年11月、日米共催のTOTOジャパンクラシック終了後、渋野と抱き合う写真をあげて、友情を示していた」とも伝えている。

“渋野人気”に脱帽していたイ・ジョンウン

 イ・ジョンウンはTOTOジャパンクラシックの初日に同組でプレー。その時、こんな感想を語っていた。

「最初のティーグラウンドから渋野さんにファンが多いことがよく分かりました。久しぶりに多くのファンの前でプレーしたので、ティーショットからすごく緊張しました。たくさんの方が渋野さんを応援する姿を見ながら、すごく気分が良かったですし、私のことも応援してくれてとても楽しくプレーできました」

 渋野は昨年の米ツアー初参戦から、海外の選手とも親交を深めている微笑ましいエピソードを披露してくれたが、韓国のイ・ジョンウンもまた日本での“渋野人気”のすごさを知ることで、さらに互いの距離が縮まったに違いない。

 そして渋野が韓国でも話題になるのは、どうってことないイ・ジョンウンとの交流の中で、韓国料理屋で感じたキムチの味まで細かく説明する彼女の言葉一つひとつに惹きつけられるからだろう。

 それにしても彼女の発信力とコメント力にはいつも感心させられる。ゴルフの成績もそうだが、これからの“渋野節”にも注目したい。

スポーツライター

1977年7月27日生。大阪府出身の在日コリアン3世。朝鮮新報記者時代に社会、スポーツ、平壌での取材など幅広い分野で執筆。その後、編プロなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めたあと、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。11年からは女子プロゴルフトーナメントの取材も開始し、日韓の女子プロと親交を深める。現在はJリーグ、ACL、代表戦と女子ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。

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