【鎌ケ谷市】市の無形民俗文化財『おしゃらく踊り』が今『おしゃらく音頭』として楽しく踊り継がれています
『おしゃらく踊り』をご存じでしょうか?近年、鎌ケ谷に住んで10年以上になる私は今回初めて知りました。今、鎌ケ谷市立道野辺小学校で6年生の有志によって『おしゃらく音頭』として踊り継がれていると知り、お話を伺ってきました。撮影にご協力頂きありがとうございます。
撮影に伺った日は、有志約60名のうち、約20名が休み時間に練習していました。先生の「右、左」などの掛け声に合わせて一斉に踊る姿は迫力がありました。振り付けを撮影したDVDと共に実際に先生が一緒に踊られて早い動きもわかりやすく教えていらっしゃいました。
『おしゃらく踊り』は、軽井沢地区に伝わり、おめでたい席できれいな着物を着て踊る姿のおしゃれがなまり、「おしゃらく」と名がついたそうです。昭和61年11月に市の無形民俗文化財に指定され、鉦(かね)や太鼓、三味線の音に合わせて扇を使って踊ります。保存会もありますが、披露する機会も減ってきていたことから市民にもなかなか伝わっていません。
このままでは幻の踊りになってしまうと、10年ほど前に鎌ケ谷市内の小学校で子どもたちが好きなダンスを楽しむように、親しんでほしいと『おしゃらく音頭』が編曲されました。扇を巧みに使い、ちょっと難しいけど楽しい踊りで、歴史と共に『おしゃらく踊り』を伝える取り組みが始まりました。
現在、道野辺小学校では、卒業する6年生たちが動画で次の在校生に残す取り組みをされているそうです。これまで一般の市民の方の目に触れる機会がなかったのは残念ですが、少しずつ子どもたちの間から『おしゃらく音頭』が広まり、『おしゃらく踊り』と共にやがて市内を踊りで盛り上げるような日が来るのが楽しみですね。
鎌ケ谷市立道野辺小学校
住所:千葉県鎌ケ谷市東道野辺五丁目5番1号
TEL:047-445-5041