【白井市】白井で唯一、神々廻の農楽園で作られるバナナ。完熟して収穫されるバナナは皮まで楽しめる新食感
2024年10月19日、20日に開催された白井市ふるさとまつりの会場で出会った学生が作るチョコバナナ、バナナジュースに使われていたバナナが白井市産のものと知り、生産者である農楽園の鈴木さんにお話を聞かせていただきました。ありがとうございます。
ハウスの中で、バナナを育てられています。ハウス内の暖房機の燃料は環境に優しい廃食油(使用済みの天ぷら油など)を使用されています。生産者の鈴木さんは、元々はハウスを建てるお仕事をされており、JICA(ジャイカ)でハウスの指導の為、ケニアに行かれたこともあるそうです。現在でも、東北から北陸など日本各地でトマトやトルコききょうなどの栽培に使われるハウスを建てに、全国でお仕事をされています。
ハウスを作る技術を生かして、元々は趣味としてトマトの栽培を始められたそうです。ミニトマトや中玉トマトの栽培を現在もされており、やおぱぁくの店頭でも販売されています。おすすめの品種はサンオレンジと奥様から教えていただきました。皮が薄いので、口の中でじゅわっと甘みが広がるそうです。トマトだけでも一つのハウスの中にずらりと苗が育てられており、受粉の作業など様々な作業を経て、大切に育てられたトマトは普段、トマト嫌いのお子さまも食べれるというお話も聞かせていただきました。
農楽園では、もんげーバナナとして有名な岡山で温帯でも栽培できる品種、モンキーバナナ、アイスクリームバナナと呼ばれる、凍らせて食べるとアイスクリームのようにとろりとした食感のバナナなどが栽培されています。写真のモンキーバナナは小さめのバナナとしてなじみのあるバナナです。
成長するにつれて、先ほどの写真よりバナナの皮の角が取れて、風船を膨らませたような形になってくるそうです。海外から輸入されるバナナは輸送に時間がかかるため、まだ実が青い内に収穫し、輸送中の品質を保持するための薬品等が使用されるため、皮を食べることはまずありません。白井市で作られるバナナは、輸送の期間もなく、南国特有の病気などもかからないため、薬品を使わず木の上で黄色く熟してから収穫することができ、より安全に皮まで甘みが味わえるということです。
バナナは、木の上になっているイメージですが、茎に花が咲き実がなるということです。この写真では、大きな葉をつけている茎に一年目にまず実がなり、その年で木のように太く育った部分は切り落とし、翌年は小さな脇の部分に実がなると教えていただきました。
バナナの隣には、とげとげの葉が茂る畑がありました。こちらも南国特有のフルーツが採れるそうで、ぱっと見ると何が育っているのかは、わからなかったのですが、まだ1個だけ実が残っているよと見せていただきました。
そこにはパイナップルがなっていました。突き刺さるようになるパイナップルも甘くておいしいそうなのですが、もうすでに売約済みとのことでした。パイナップルは、ピーチパイン、シルクパイン、そしてちぎって食べられるスナックパインの3種類が栽培されています。白井産のバナナだけでなく、パインもぜひ食べてみたいです。
ハウスにかかる立派な木の看板に書かれた農楽園の文字は、ご長寿テレビ番組の「笑点」の題字を書かれた方のお弟子さんの書ということで、鈴木さんのお人柄同様、農楽園全体に漂う楽しそうな様子が文字からも伝わってきます。
冷凍のアイスクリームバナナを一本ご厚意でいただきました。ありがとうございます。カッチカチの状態ですが、あまり柔らかくしすぎるより、ちょっと固い位の時の方が美味しいよということで、持ち帰ってから再度冷凍庫で凍らせていただいてみました。
切ってみたところです。皮は好みでとのことでしたが、皮と実の間に栄養があるので、皮ごといただきました。くどい甘さではなく、さっぱりしていてちょっとかじっただけで、バナナの味が口中に広がります。溶けきる前のちょっと固さが残っている時に、デザートのような食感になり、アイスクリームバナナと呼ばれる理由に納得です。ぜひ次は生のバナナも食べてみたいです。
皮をむくと、写真では黄色みが強く出ていますが、白いバナナの果肉がキレイでした。神々廻で採れるので、「神々廻なな(ししばなな)」の愛称が付けられています。これから数年後には白井市の新たなブランドになると素敵ですね。農楽園では、今回ご紹介したトマト、パイン、バナナの他に、ぶどう、桃、枇杷なども栽培されており、今後、コーヒーやアボカドなども手掛けられるとのことです。
農楽園
住所:千葉県白井市神々廻1397