京都の夏を彩る風物詩のひとつに、川床があります。

川床とは、蒸し暑い京都の夏を涼しく過ごすために、川沿いの料理屋が川へ突き出して作った桟敷のこと。江戸時代の初め頃、京の豪商たちが鴨川の河原に茶店や見物席を出したのが始まりだとされています。

鴨川の川床がよく知られていますが、高雄や貴船でも川床を楽しむことができます。

京都の避暑地、貴船へ

京都の奥座敷、貴船の川床は貴船神社のそばを流れる貴船川ぞいにあります。

避暑地としても知られる貴船では、水面すぐに川床を設置するので体感気温は街中よりも10度も低いそうです。

お店はどこも少々お高めで、自分のような貧乏人には少々敷居が高いのですが、その中で比較的リーズナブルで気軽に川床を楽しめるのが貴船の料理旅館「右源太」がプロデュースする「貴船倶楽部」です。

◯リーズナブルに川床を楽しむならここ

貴船倶楽部は古い家屋の木材を再利用したログハウス風の店舗で、店内には木のぬくもりが広がります。窓辺には貴船川ぞいの景色がいっぱいに広がり、初夏の時期は青々とした木々がとても美しい。店内からのこの眺めがまたいいのですが、初夏から夏にかけては川床もおすすめです。

窓際のテーブルには緑が映り込んでとても美しい。いい。とてもいい。

店内も捨てがたいのですが、今回は川床へ。

川床はやはり風情があり、涼やかなひと時が楽しめます。ここでいただくスイーツやビールはまた格別。

水面すれすれなので、本当に涼しい。夏場だけここに寝泊まりしたい。

メニューにはカフェメニューのほか、どんぶりや釜飯、カレーなど、食事メニューもあります。

いのししカレー、食べたかったな…