新たな熱帯低気圧が発生へ、来週にかけダブル高気圧も強まり、40度超が続出するおそれも
台風3号は消滅するも際立った暖湿気が日本付近へ
大型の台風3号は、大陸を北上しながら、今夜27日(土)午後9時までには熱帯低気圧に変わる見込みです。ただ台風3号由来の際立った暖湿気が週明けにかけて東へ広がり、梅雨前線に沿って、日本海から北日本へ流れ込む計算です。(関連記事)
この影響で、特に東北地方では、日本海側を中心に断続的に激しい雨が降り、大雨となる見込みです。大雨災害の発生した秋田や山形では、週明け30日(火)にかけて、再び最大で300ミリから400ミリの大雨が計算されていて、新たな災害の発生が懸念される状態です。引き続き、河川の氾濫、土砂災害、低い土地の浸水に最大級の警戒が必要です。
新たな熱帯低気圧が発生へ
タイトル画像や上図の予想天気図にある通り、フィリピンの東海上で、今後、新たな熱帯低気圧が発生する予想です。海水温は30度前後あるため、台風となってもおかしくありませんが、どうやらこの熱帯擾乱(ねったいじょうらん)が日本付近に北上してくる可能性は低いようです。というのは、ダブル高気圧に北上を阻まれるからです。
ダブル高気圧に阻まれ、日本付近には近付かず
上図はあす28日(日)昼のダブル高気圧や熱帯低気圧の予想を表したものです。日本付近では、西日本を中心に上空6000メートル付近の太平洋高気圧が強まり、その上空10000メートル付近には西からチベット高気圧も張り出すでしょう。典型的なダブル高気圧型となる予想です。
このような形となれば、熱帯擾乱はダブル高気圧に阻まれて、日本付近へ近付くことはできずに、しかもダブル高気圧に覆われた所では、際立った猛暑となる可能性が高くなります。来週にかけては、40度以上の炎暑が続出する可能性も否定できない状態となりそうです。
40度超が続出する可能性も
関東から九州にかけての予報をみると、来週にかけて、体温を上回る38度前後の危険な猛暑が広範囲で予想されています。特に来週後半は、京都、岡山、熊本などで39度の予想も出現していて、晴れ具合や風の吹き方によっては、40度から41度まで上がる予想幅も出されています。
40度超が出現すると?
上図は、ことしのきのう26日(金)までの最高気温と日本の歴代の最高気温を並べたものです。今年は7月7日に静岡で40.0度を記録しました。そして近年は40度以上を記録することも多くなり、歴代の1位の記録は、浜松と熊谷で記録した41.1度となっています。来週は気象条件次第では、この歴代の記録に匹敵するような炎暑がやってくるかもしれません。