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フェデラーが、テニス最終戦ATPファイナルズで3連勝をしてグループ1位通過! 14度目の準決勝へ!!

神仁司ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト
ラウンドロビン3連勝、グループ1位通過で準決勝に駒を進めたロジャー・フェデラー。本当に驚くべき36歳だ(写真/神 仁司)
ラウンドロビン3連勝、グループ1位通過で準決勝に駒を進めたロジャー・フェデラー。本当に驚くべき36歳だ(写真/神 仁司)

 男子ワールドテニスツアー最終戦であるATPファイナルズ(11月12日~19日、ロンドン・O2アリーナ)大会5日目のラウンドロビン(総当たり戦)のボリス・ベッカーグループ3ラウンド目で、ロジャー・フェデラー(2位、スイス)が、マリン・チリッチ(5位、クロアチア)を6-7(5)、6-4、6-1で破り、3連勝でグループ1位通過を決めた。

 第1セットは、お互いサービスゲームをすべてキープしてタイブレークの末、チリッチがセットを先取した。

「第1セットでは、いくつかの大事なポイントで、がまん強くというより、少し攻撃的に行き過ぎてしまった」と振り返ったフェデラーは、第2セットに軌道修正をし、第2セット第10ゲームでは、ワンチャンスを活かして、チリッチのサービスブレークに成功して、セットオールとした。

 ファイナルセットに入って、第2ゲームをフェデラーが先にブレークに成功すると、フェデラーのプレーが上向く一方で、チリッチのテニスのレベルがダウンした。

「ロジャーがひとたびブレークに成功すると、少し力が抜けてプレーするようになり、明らかにいいプレーになった」(チリッチ)

 結局、フェデラーが第6ゲームもブレークして一気に勝負を決めた。「容易ではなかった」と試合を振り返ったフェデラーだが、17本のサービスエース、11本のフォアハンドストロークのウィナーを含む、合計34本のウィナーを決めて、36歳という年齢を全く感じさせない、驚くべきハイレベルなテニスをロンドンで披露した。

 ツアー最終戦で、大会史上最多となる14度目の準決勝進出を決めたフェデラー。見事な復活を遂げた2017年シーズンの集大成として戦うATPファイナルズで、有終の美を飾るタイトルまであと2勝だ。

ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト

1969年2月15日生まれ。東京都出身。明治大学商学部卒業。キヤノン販売(現キヤノンMJ)勤務後、テニス専門誌記者を経てフリーランスに。グランドスラムをはじめ、数々のテニス国際大会を取材。錦織圭や伊達公子や松岡修造ら、多数のテニス選手へのインタビュー取材をした。切れ味鋭い記事を執筆すると同時に、写真も撮影する。ラジオでは、スポーツコメンテーターも務める。ITWA国際テニスライター協会メンバー、国際テニスの殿堂の審査員。著書、「錦織圭 15-0」(実業之日本社)や「STEP~森田あゆみ、トップへの階段~」(出版芸術社)。盛田正明氏との共著、「人の力を活かすリーダーシップ」(ワン・パブリッシング)

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