Billyrrom、明日を生きる人々へ向けられたスペーシーな音の鍵「Mayday」

ふくりゅう

音楽コンシェルジュ

2023/6/28(水) 18:47

●今夏フジロックへの出演も決定したBillyrrom（ビリーロム）

受信したMayday

I heard them call us "crazy"

堕とされるな

よく聞け

染まっていく

曇天のmy life

But I never change this mind

（「Mayday」より抜粋）

Lyrics ： Mol / Music & Arrange ： Billyrrom

突如としてあらわれた、次世代へと進化し続けるサウンド＝“トーキョー・トランジション・ソウル”を奏でる6人組バンド、Billyrrom。2020年結成、今春、大学を卒業したばかりのライブに定評を持つ新しい才能だ。

恵比寿リキッドルーム＆梅田シャングリラでのワンマンを秋に控え、今夏フジロックへの出演も決まった勢いにのるBillyrrom。最新曲「Mayday」で奏でるのは、壮大な世界観を誇るスペーシーなポップチューン。

スタジアムのような巨大空間でのレーザー光線が飛び交う様が目に浮かぶ高まるイントロダクション。シンセポップな煌びやかなサウンドと伸びやかにソウルフルなヴォーカル。耳が喜ぶ軽やかなギターカッティングと共に加速する高揚感。中盤、トラップ風へとビートのギアが変わり、リズムを溜めて解放するライブでのハイテンションを期待させるビートセンスの見事さ。タイトルが指し示すは、国際的に使われる緊急用符号語である“遭難信号”。そんな危機を軽快に乗り越え、オーディエンスがライブ空間で大合唱する様がみえる希望＝「Oh you can fly you can fly」のフレーズとともに、目の前に立ちはかだる壁を突き破っていく。

Billyrromとは、東京都町田市出身のバンドである。ロックやネオなシティ・ポップを経由したソウルフルなファンクネスを解き放つサウンド構築美。ボーカル：Mol、ギター：Rin、ベース：Taiseiwatabiki、ドラム：Shunsuke、キーボード / シンセサイザー：Leno、DJ / MPC：Yuta Haraによる6人組音楽集団。それぞれ、マイケル・ジャクソン、山下達郎、ジャミロクワイ、レディオヘッド、RIPSLYMEなど様々なジャンルの音楽や、芸術家である岡本太郎、そしてジョージ・オーウェル、攻殻機動隊などのSFカルチャーを敬愛する、幅広いルーツを持つメンバーによって、次世代ポップミュージックを創出する。

●今作のテーマは "立ち向かう" こと

バンド飛躍のきっかけとなったキラーチューン「Solotrip」（2023年2月8日）、「Time is Over」（2023年5月17日）のミュージックビデオは、同世代であり運命共同体といえる映像集団YUKIKAZE、間宮光駿監督によるもの。YouTubeでの再生回数も2作連続で早々に100万を超えて、人気の高まりに彩りを添えている。

なお、「Mayday」のミュージックビデオは、歌詞とリンクした映像として飛行場で撮影されたことにも着目したい。そう、バンドの飛躍のときは一歩一歩と近づいてきているのだ。そんな想いに着火するビートの鼓動に胸が鷲掴みにされた。メンバー総意として届いた楽曲に込められた熱いメッセージを紹介しよう。

「今作のテーマは "立ち向かう" こと。その対象とは挑戦している人に後ろ指を指したり邪魔しようとする存在。そんな存在に翻弄され、苦しんでいる人たちへ向けた楽曲となっている。 "飛び立とうとしている者" とそれを "堕とそうとしてくる者" というふたつの存在がいるところから "空中戦" がコンセプトになっている。堕とされそうになった前者を僕達が助けに行く。どんなに邪魔されてもどんなに苦しくても、ブレずに自分の信念を貫くことで "立ち向かう" 。そんな想いを作品に込めた。」

2023年夏、フェスシーズンの到来。3年間の間、止まっていた時計が動きだした。呼吸するBillyrrom。すでに、その兆候は可視化されSpotifyやApple Music、Youtubeなどで一気に再生が加速しはじめている。次世代へと進化し続けるサウンド＝“トーキョー・トランジション・ソウル”を奏でる彼ら。新時代を颯爽と切り拓く、Billyrromの快進撃は止まらない。

6/28（水）リリース、ストリーミング&ダウンロード：https://nex-tone.link/A00118720