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各球団最後の「リーグ連覇」。東京ヤクルトは29年ぶり。12球団中4球団は連覇なし

宇根夏樹ベースボール・ライター
ここ4年の東京ヤクルトは、6位→6位→1位→1位 June 19, 2020(写真:アフロ)

 近年、セ・リーグでは、異なる球団による連覇が相次いでいる。2016~18年に広島東洋カープが3連覇、2019~20年に読売ジャイアンツが2連覇。そして、2021~22年は、東京ヤクルト・スワローズが2連覇だ。

 各球団最後のリーグ連覇(と連覇中の日本シリーズの結果)は、以下のとおり。東京ヤクルトのリーグ連覇は、ヤクルト・スワローズ時代の1992~93年以来。これまでは、その1度しかなかったので、今回は2度目だ。

筆者作成
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 セ・リーグの連覇は、8度の読売が最も多い。他は、広島東洋と東京ヤクルトが各2度、中日ドラゴンズは1度。阪神タイガース横浜DeNAベイスターズは、連覇が一度もない。

 一方、パ・リーグでは、オリックス・バファローズがリーグを制すると、セ・リーグの東京ヤクルトと同じく、こちらも2連覇となる。9月26日の時点で、首位の福岡ソフトバンク・ホークスとの差は1ゲーム。オリックスの連覇は、オリックス・ブルーウェーブ時代の1995~96年が最後だ。

 パ・リーグも、6球団中2球団がリーグ連覇を達成していない点は、セ・リーグと共通する。だが、読売のような、突出して連覇の多い球団はない。埼玉西武ライオンズが6度、福岡ソフトバンクが5度、オリックスが4度、北海道日本ハム・ファイターズは1度だ。ちなみに、大阪近鉄バファローズは、近鉄バファローズ時代の1979~80年に、続けてリーグを制した。

 なお、福岡ソフトバンクは、2017~20年に日本シリーズ4連覇を成し遂げているが、この4年のうち、リーグ優勝は2017年と2020年の2度だ。2018年と2019年は、どちらも2位からクライマックス・シリーズを勝ち上がり、日本シリーズで優勝した。それに対し、2003~05年は3年続けてリーグ勝率1位――2004年までは福岡ダイエー・ホークス――ながら、この間のリーグ優勝は2003年だけ。2004~06年のパ・リーグは、上位3球団によるプレーオフを行い、それを制した球団をリーグ優勝としていた。

 リーグ優勝とは対照的な、最下位については、こちらで書いた。

「各球団最後の最下位はいつ!? パ・リーグはここ6年に5球団が最下位に沈む」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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