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川崎宗則「今は変わった。どちらも100%」 熊本復興野球教室で心境吐露

田尻耕太郎スポーツライター
ムネリン流「Relax」を子どもたちに伝授!

益城町の仮設住宅を訪問

ムネリンが熊本にやってきた。

12月10日、米大リーグのカブスからFAとなっている川崎宗則内野手が熊本地震復興支援イベントを行った。同日午前には震源に近い益城町の仮設住宅を訪問。そして午後は藤崎台県営野球場にて「川崎宗則 恩返し夢教室in熊本 “チェスト熊本、九州愛”」を実施し、県内6チームの小学生約120名への野球教室を行った。また、その後は熊本県立第一高校でトークショーも開催した。

野球教室はメジャー流?

野球教室参加の子どもたちと記念撮影
野球教室参加の子どもたちと記念撮影

野球教室での川崎はノック指導を担当。このような場では捕球動作の基礎などを教えるケースが多いが、そこはメジャー仕込みのムネリン流だ。

「捕って投げるだけ。簡単だよ。大切なのはリラックス。さあみんなで言ってみよう。発音良くね。“Relax”。そうそう、両肩をちょっと上げる感じでね(笑)。Relax、そしてStep」

また、開会式には熊本の人気ゆるキャラ「くまモン」も登場して、川崎との3打席対決を行うなどして盛り上げに一役買った。

「協力しあうことが大切」と強調

野球教室にはくまモンも駆けつけた
野球教室にはくまモンも駆けつけた
くまモンvsムネリンの夢対決!
くまモンvsムネリンの夢対決!

野球教室後に報道陣の質問に答えた川崎。

「益城町の状況は思っていた以上に大変だった。想像を超えていました。本当に大変な思いをされたのだと感じました。皆さん必死に生きている。このことを忘れてはいけないと思いましたし、野球界だけでなく、様々なところで協力し合うことが大事だと思いました。ただ、子どもたちは元気で、笑顔で、僕もすごく楽しかった。ここにきて野球教室が出来たのも自分が野球選手だから。野球選手でよかったとつくづく自分で思うくらい、楽しい時間を過ごすことが出来ました」

結論は年明けか

そして気になるのは、やはり去就だ。

「代理人と話をしている。12月中か…年明けになるかもしれない。(気持ちは)まだ揺れてる感じ。揺れて、でも最後には決めなきゃいけない。そうなればきちんと伝えます」

これまでは6シーズン目の米球界か、はたまた日本復帰か、川崎は「50%、50%」と表現していたが、最近になって心境の変化があったという。

「どっちも100%になりました! 何だそりゃって感じですけど、両方への思いが大きくなっています。昨年(のオフ)と(気持ちが)変わらないことはない。今年は今年の思いがありますから」

また、今月上旬に第2子の長女が誕生していたことも明かし、「2児のパパになりました。もともと子供は好きだけど、親になると野球教室での目線も変わる。ジジイになってきたのかな」とニコニコ顔だった。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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