「胆のう」が悪くなるとどうなる?-胆のうの特徴から分かりやすく解説!-
ご覧いただきありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は「胆のう」について解説していきます。
今回の目次
- 胆のうってどんな臓器?
- 胆汁ってどんな液体?
- 胆のうが悪くなるとどうなる?
- 胆のうを労わるために!
- 最後に
【1】胆のうってどんな臓器?
胆のうは、肝臓の下にある小さな袋状の器官です。
「胆汁」を濃縮して、蓄える役割があります。
【2】胆汁ってどんな液体?
胆汁とは、脂肪を分解しやすくする液体です。
胆汁は、肝臓で1日約500〜1000mLほど産生されますが、胆のうの容量は30〜50mLほどです。
そのため、胆のうは水分を吸収し"濃縮"をして蓄えます。
実際に分解をするのは、すい臓や腸から分泌される消化酵素(膵液・腸液)です。
胆汁はあくまでも「分解しやすくする」といった働きです。
【3】胆のうが悪くなるとどうなる?
胆のうが悪くなってしまうと、胆汁の流れが悪くなって「黄疸(おうだん)」が起こることがあります。
黄疸とは、胆汁の成分(ビリルビン)が血液中に流出し、皮膚や目が黄色っぽくなる症状です。
※胆汁は肝臓で作られているので、肝臓が悪くなった場合にも、黄疸が起こる可能性があります。
また、胆のうは右上腹部にあるため、腹痛が起こることもあります。
特に結石がある場合は、胆のうが収縮するタイミングの「脂肪の多い食後」に腹痛が起こりやすいです。
その他に、胆のうに炎症が起こっている場合は、発熱・嘔吐・吐き気・食欲不振などが起こることがあります。
【4】胆のうを労わるために
胆のうを労わる生活習慣として、下のようなことがあげられます。
- 肥満の解消(BMIの管理)
- 脂っこいものを摂り過ぎない
- 血糖値の管理(高血糖に注意する)
- 免疫力の向上(細菌の侵入を防ぐため)
- 極端で急激なダイエットは避ける
- ストレス解消など
【5】最後に
胆のうの働きが悪くなると、胆汁がうっ滞し、結石が形成され、詰まってしまうことがあります。
特に40歳代以降で肥満の女性では、結石ができやすいといわれていますので、更年期前後の方は生活習慣・食習慣により注意することが大切です。
最後までご覧いただきありがとうございました。