後出しジャンケンで得する『マイナポイント』総務省に確認済み
KNNポール神田です
『マイナポイント』の『申し込み』が本日(2020年7月1日水曜日)より始まった…。…とはいっても、国民の99%はなんのことだかさっぱりではないだろうか?そう、さらに『マイナポイント』には、『予約』と『申し込み』があるのだ。
こちらの動画も参考にしてほしい…。
■何はなくとも最初に『マイナンバーカード』を取得しなければ、何も始まらない
『マイナンバー通知カード』で取得できる『マイナンバーカード』がなければ始まらない。
今日からやるべきことは、『マイナポイント』の『予約』や『申し込み』ではなく、『マイナンバーカード』の取得である。
今までは『マイナンバーカード』が無くてもまったく不便することはなかったが、今後のこれらのキャンペーンなどで、『マイナンバーカード』がないと損をする状況が発生してくるからだ。
『マイナポイント』の実際のポイント付与の開始は、2020年9月1日からなので、『予約』や『申し込み』などはあとで、ゆっくりやればよい。
まずは、『マイナンバーカード』の取得だけは、そろそろはじめたいものだ。実際に取得までに一ヶ月以上もかかるので、今から申し込んでちょうどだ。また、『マイナポイント』の付与は、2021年3月までなので、焦る必要はどこにもない。
政府の狙いは、すべて『マイナポイント』のポイント付与ではなく、『マイナンバーカード』の付与が目的だからだ。ただ、発行する自治体の忙しさは尋常ではない。政府は勝手に決めるだけだが、現場の自治体はホントふりまわされるばかりだ…。
■『マイナポイントの予約』とは…『マイキーIDの取得』のことである
今日から、しばらく…『マイナポイントの予約』という言葉と『マイナポイントの申し込み』という2つのワードに奔走されることになると想定されるが、これはすべて、置き換えて考えてみたい。
つまり、
『マイナポイントの予約』とは…『マイキーIDの取得』のことである
『マイナポイントの申し込み』とは…『マイキーIDとのキャッシュレスサービスとのヒモづけ』のことである。
『マイナンバー』の13桁番号は、個人を識別する重要な番号であるが、『マイナンバーカード』から電子的に各種サービスに利用可能な『マイキーID』を発行し、こちらの『マイキーID』を利用して『マイナンバー』を使わずに、各種サービスと紐付けの『マイナポイントの申し込み』を行い、便利なサービスを展開しようとしているのだ。
むしろ、たかだか5,000円の獲得単価(実質2万円のチャージで25%還元)の『マイナポイント』で、『マイナンバーカード』を普及させるという狙いがある。2020年6月30日に終焉した『キャッシュレス還元事業』の熱が冷めない間にということだ。
■『マイナポイントの申し込み』をおこなってみた感想は?…
実際に、マイナポイントの予約を終え、マイナポイントの申し込みを行ってみた感想だが…。
これは、今…というか、本日、2020年7月1日(水)にやるべきことではないと正直に感じた。
なぜかというと、『マイナポイントの申し込み』は、たったひとつのサービスとしかヒモづけできず、それらを選ぶ選択肢が非常に多すぎるにも関わらず、それぞれのメリット・デメリットがなにもないからだ。
実際にポイントの付与のサービスが展開するまでには2020年の9月1日からなので、60日(2ヶ月)以上ある。また、サービスが終了するまでには、2021年3月末までは9ヶ月以上もあるのだ。そんなサービスをすぐに急いで一つだけを選ぶ必要はない。
ここは、いろいろ情報を集約し、どのサービスとヒモづけすればよいのかを考えてみる期間とすべきだろう。
そう、今いそぐよりも、十分に情報がでつくしてからの『後出しジャンケン』で十分間に合うのだ。
何よりも気になるのは、紐付けたサービスの申し込みは今後、変更ができるのかできないのか?
それらの情報は、まだ開示されていないので、総務省に質問をぶつけてみたい。
また、各事業者としては『マイナポイント』でヒモ付けられたほうが、メインのキャッシュレス利用になる可能性が高いので、今後は、強力なキャンペーンをうちだしてくる可能性もある。現段階の発表は、本日『マイナポイントの申し込み』への間に合わせ対応にしかすぎないというのが筆者の見立てだ。
『マイナポイントの申し込み』は後出しジャンケンの人ほどトクをすることだろう。
■【追記】さっそく、総務省の『マイナポイント施策推進室』に筆者の質問にご対応いただいた…
□まず、今回の『マイナポイントの申し込み』がなぜ?1事業者だけなのですか?
■キャッシュレス事業者の方々と事前協議を重ね、システム改修などを考慮すると1事業者のみでないと対応が追いつかないからです(総務省)。
□では、途中で、キャッシュレス事業者を変更したくなったら変更できるのですか?
■途中で、キャッシュレス事業者を変更することはできません(総務省)。
□え!それでは、今後一生、キャッシュレス事業での『マイキーID』の利用は、1事業者だけになるのですか?
■いえいえ、今回の5,000円分のマイナポイントの付与に関しての事業に関してだけです(総務省)。
□よかった!それはホッとしました。今回のキャンペーンにだけ有効なヒモづけなんですね?
■はい。そうです。今回のマイナポイントキャンペーンに関して一事業者のみ、いろいろ検討されてからお選びください(総務省)。
□しかし、いろいろとマイナンバーカードを利用した特別定額給付のオンライン申請などが突如自治体で中止となったりしていますよね?このキャンペーンでもなにか起きそうな気がするのですが…?また、上限の人数制限などは限られていないのですか?
■今回のキャンペーンはすべてオンラインのみで実施します。現在のマイナンバーカードは2,200万人分で今回のキャンペーンでは、ほぼ倍の4,000万人分までご用意しているので、ゆっくりご参加いただければと考えています(総務省)。
□しかし、こういった実質5,000円もらえるとなると、一気に動き出す国民性ですから4,000万人分超えたらどうなるんですか?
■それはそうなると、大変、嬉しい悲鳴かと思いますが、国民全員にマイナンバーカードが最終目標ですので、事前に上下の拡大の申請したいと思います(総務省)。
□それと同時に各自治体には『マイナンバーカード』申請が殺到して現場が混乱するので、すべてオンラインでできないものでしょうか?すでに一ヶ月半かかるそうですね。
■はい。それは『マイナンバーカード』の発行がどうしても本人確認が必要なので、最終的には各自治体さんにお願いするしかありません(総務省)。
□今回、取得したこのマイナポイントキャンペーンの『マイキーID』が万一漏洩したり、番号が晒された場合の問題点はありますか?
■今回の『マイキーID』が万一、漏洩しても、個人情報とはまったくヒモづけがなされていないので、問題はないと考えられます。あくまでも事業者様とのマイナンバーカードを保有している人との認証に使っているだけなのでご心配はないと思います(総務省)。
…ということで、筆者の『マイキーID』が晒されても問題がないことが確認できた。
8桁のシンプルな組み合わせ番号だった…