すぐ泣く子の5つの特徴【現役教師が解説!】
朝の会で、日直の「今日の一言」を発表しようとしたYさん。クラスのみんなの視線を感じると、急に目に涙が溢れてきてしまいました。「大丈夫、ゆっくりでいいよ」と声をかけると、泣きながらも最後まで頑張って発表することができました。
子どもたちの中には、このように様々な場面で涙がこぼれやすい子がいます。なぜ、すぐに泣いてしまうのでしょうか?
今日は、私が長年の教師生活で関わってきた、すぐ泣く子の特徴と、その子どもたちの繊細な心について解説します。
すぐ泣く子の5つの特徴
1. 感受性が豊か
周りの出来事や言葉に敏感に反応します。例えば、朝の読書の時間、悲しい場面の本を読んでいて、そっと涙をぬぐう子。物語の登場人物の気持ちに深く共感できるのです。
2. プレッシャーに弱い
期待されていることを意識すると、緊張して涙が出てきます。例えば、音楽会の独唱前、「みんなの前で歌えるかな…」と不安で泣き出してしまう子。でも本番は、素敵な歌声を披露できました。
3. 失敗を恐れる
間違えることや失敗することへの不安が強く、涙の原因になります。例えば、算数の問題が解けないとき、「わからない…」と机に突っ伏して泣いてしまう子。完璧主義な一面が見えます。
4. 言葉で表現するのが苦手
モヤモヤした気持ちをうまく言葉にできず、涙で表現してしまいます。例えば、友だちとのトラブルで「どうしたの?」と聞くと、言葉の代わりに涙があふれる子。後で落ち着いてから、やっと気持ちを話してくれました。
5. 心と体の疲れが出やすい
疲れが溜まると、普段以上に涙もろくなります。例えば、連続した行事の後は、些細なことでも涙ぐむ子。心も体も敏感に反応しているのです。
まとめ
すぐ泣く子どもたちには、豊かな感受性、プレッシャーへの敏感さ、失敗への不安、言葉での表現の難しさ、疲れの表れやすさという特徴があります。でも、これらは決して欠点ではないんです。
むしろ、涙もろい子どもたちは、他人の気持ちに共感できる優しい心の持ち主であることが多いんです。友だちが困っているときに一番先に気づき、そっと手を差し伸べられる、そんな素敵な一面を持っています。
ちょこっとアドバイス
「また泣いて…」と心配になることもあるでしょう。でも、むやみに「泣かないの!」と叱るのは逆効果です。まずは、「つらかったね」「悲しかったね」と気持ちを受け止めてあげましょう。涙が自然と止まってから、ゆっくりと話を聞いてあげることで、子どもたちは少しずつ自分の気持ちを言葉で表現できるようになっていきます。
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