笹塚駅から甲州街道を渡ったところに昭和を感じる花飾りが懐かしい雰囲気を残した10号通り商店街があります。新宿にあった淀橋浄水場から10番目の橋があったことが名前の由来です。どんどん店が変わりビルに建て替わっていくなか、またひとつのお店が閉店します。

閉店の様子

創業29年、ご夫婦で営んでいた「リビングあきもと」。昔ながらの生活用品のお店です。入口は小さいですが、奥行きのある店内には商品が詰まっています。

表の張り紙には「閉店　オール20％OFF SALE」「長い間ご利用頂き誠にありがとうございました。ご愛顧に心より感謝申し上げます」と書いてあります。

閉店の話はでていたのに

お店を一人で切り盛りされている奥様が閉店の理由を「店主をしていた主人が亡くなったから」と言われました。「二人でそろそろお店をやめて、第二の人生を考えていた矢先でした。こんなことになるとは、まったく分からなかった」と。

「閉店セール」の張り紙を見て、次々をお客さんがお店に入って来ます。お店の常連さんが閉店の理由を聞いた驚いていました。まだまだたくさんの商品があります。

昔、家の前に水を撒いていた「柄杓（ひしゃく）」や、「すり鉢」「ふとんたたき」、日本製と書かれた大きな「寿司桶」。お店の歴史の長さを感じます。

「かさばるものはお届けします」と書かれた紙が掲げられ、生前のご主人が配達をされていた様子が残されてます。閉店は5月末ですと言われました。