羽生結弦、小平奈緒、高木美帆も抱いた平昌“公式マスコット”の意外すぎる誕生秘話とは?
羽生結弦や小平奈緒、さらに昨日はスピードスケート女子団体追い抜きも金メダルを獲得し、日本でも大きく盛り上がっている平昌五輪。開催国である韓国では競技ばかりではなく、オリンピックを象徴する公式マスコットも人気を博している。
平昌五輪の競技終了直後に行われる表彰式ではメダルではなく、白い虎のマスコットが渡されるため、目にした人も多いだろう。羽生結弦が“スホラン”を手に涙を浮かべるシーンは感動的でもあった。
(参考記事:【画像あり】韓国カメラマンが撮った羽生結弦。記者会見から練習、スホランとのツーショットも!!)
そんな平昌五輪マスコットのグッズは現在、売れに売れているらしい。
関連グッズが大人気
平昌五輪の総括ライセンス事業権者であるロッテデパートによれば、もっとも人気の高いスホランのぬいぐるみは2月19日までに24万個以上も売れたという。在庫不足からオンラインでは品切れが続いるそうだ。
また、韓国でもコンビニ大手であるセブンイレブンは2月20日、平昌地域のコンビ二店のヒット商品ベスト10(2月9~18日)を発表。平昌五輪特需で前年同期比188.4%の売り上げを達成しており、ビールや焼酎を抜いて平昌五輪マスコット関連商品が1~3位を独占しているという。
1位はスホランとバンダビの人形セットで、2位もスホラン人形(30cm)、3位もバンダビ人形(30cm)だ。セブンイレブンの関係者は韓国メディアに「平昌五輪を見に来た観光客が殺到しており、自分用やプレゼント用に“五輪グッズ”を購入していく顧客が多い」と話している。
一部のテレビでも指摘されたように、着ぐるみのスホランには自分だけではしっかりと歩けない問題もあるようだが、スホランがオリンピックの盛り上げに一役買っていることは間違いないだろう。
意外とドタバタな誕生背景
実際に筆者もオリンピック会場周辺はもちろん、ソウル市内でもマスコットの人形を持っている人や帽子をかぶっている子供をよく見かけた。韓国人はもちろん、外国人からの人気も高いようだ。
振り返れば、平昌五輪マスコットの誕生までには、時の大統領が「虎や熊ではなく珍島犬(韓国原産の犬種)にしろ」などと指示し、国際オリンピック委員会が猛反対するなど、ドタバタ劇もあった。
(参考記事:国際オリンピック委員会と韓国政府でドタバタ!! 平昌五輪のマスコットが急造された理由)
その結果、名前や詳細は発表予定日のわずか10日前に決定したというのだから、いかに急仕上げだったかがわかる。それでも現在は人気を集めているのだから、結果オーライといったところだろう。
スホランとバンダビ、名前の由来は?
ちなみに、両マスコットの名前の由来をご存知だろうか。
白虎がモチーフとなっているスホランは、平昌五輪とオリンピック精神をスホ(守護)するという意味と、ホランイ(虎)の“ホ”、さらには江原道のアリランを象徴する“ラン”を結合させて、“スホラン”とネーミングされた。
一方のツキノワグマをモチーフにしたバンダビは、ツキノワグマの胸にある“バンダル(半月)”と、大会を記念する“ビ(碑)”を融合させた名前になっている。
(参考記事:平昌五輪の公式マスコット発表。白虎とツキノワグマに込められた意味とは!?)
いずれにしても、スホランとバンダビが平昌五輪の盛り上げに一役買っていることは間違いないだろう。大会後半に向けて、ますますマスコットの存在感は高まっていきそうだ。