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ローソンシュリンクフレーションの逆張り。価格据え置きで重量約47%増量あのプレミアムロールケーキも。

渡辺広明コンビニジャーナリスト/流通アナリスト
クリームが盛り盛り増量。クリーム好きにはたまらない。筆者撮影

週に1回は食べているローソンの人気スイーツのプレミアムロールケーキの価格据え置きでクリームが盛り盛りに乗った総重量47%増量は真っ先に是非食べてみたい。

見た目もかなりインパクトがあり、発売の2月13日から1週間というの限定販売との事だが、数量終了次第終了という事で早め買わないと買いそびてしまうかもしれないという危機感がある。

※このキャンペーンは2月6日(月)から3週間にわたり、おにぎり、調理麺、ベーカリー、デザートなど計12品毎週4品ずつ展開。

今回のが価格据え置き、重量47%増企画は、メガサイズでSNS映えする商品も多く店舗への集客も期待出来ると同時に、売り場においても商品の見た目のインパクトもあるため、顧客の購買意欲をくすぐる企画になっている。

コンビニ各社はここ数年、人口減や店舗数の過剰のため、既存店では客数が減っていたが、付加価値商品の開発による企業努力で客単価を2022年まで8年連続アップさせ、(2018年629.2円→711.5円)個店ごとの売上を維持していた。

客数は、コロナ禍の行動変容により客数は年間客数は174億2665万人の2018年をピークとし、2021年は155億7720万人まで落ち込み、2022年は157億969億人と回復も鈍く、ピーク時と比較して年間約17億人の買い物客が減ってしまっている。

今後日本のコンビニが売上や客数の現状規模を維持する為にはキャンペーンや広告告知によるキャンペーンだけでは厳しく、魅力ある商品開発が集客にとって最も大事になる。

コンビニは基本価格によるディスカウント戦略を取らないため、顧客のニーズに合致したメーカーやベンダーとのチームマーチャンダイジングによる商品開発の重要度は増している。

ローソンは1997年の47都道府県達成時には、中食だけではなく、飲料や菓子、日用品など取り扱いのある全てのカテゴリーでメーカーのナショナルブランド商品を巻き込んだ20%増量キャンペーンを実施して好評を博した。

コンビニ各社が展開するプライベートブランド商品の売上の頭打ち感がある中、メーカーの力も活用した値下げ戦略に頼らない商品開発が今後の消費者に支持される鍵になっていきそうだ。

日本では、価格据え置きで内容量を減らすシュリフレーションが主流だが、顧客がお得になるローソンの逆張り施策に期待したい。

私は、年を取り胃袋が小さくなったため、家族とシェアして食べる事になりそうですが・・・

コンビニジャーナリスト/流通アナリスト

渡辺広明 1967年生まれ、静岡県浜松市出身。コンビニの店長、バイヤーとして22年間、ポーラ・TBCのマーケッターとして7年間従事。商品開発760品の経験を活かし、現在 (株)やらまいかマーケティング 代表取締役として、顧問、商品開発コンサルとして多数参画。報道からバラエティまで幅広くメディアで活動中。フジテレビ「Live News a」レギュラーコメンテーター。 「ホンマでっか⁉︎TV」レギュラー評論家。全国で講演 新著「ニッポン経済の問題点を消費者目線で考えてみた」「コンビニを見たら日本経済が分かる」等も実施中。

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