ホリエモン創設の北九州下関フェニックスが初V王手!7日の優勝条件は○or△で大分が●
実業家の“ホリエモン”こと堀江貴文氏が創設した北九州下関フェニックスがついに初優勝の時を目前にしている。
北九州市民球場で14時から
球団はヤマエグループ九州アジアリーグに参入して今季3シーズン目。昨年まで2年連続2位だったチームは快進撃を続け、いよいよ優勝マジックを「2」として7日、北九州市民球場でのホームゲーム・宮崎サンシャインズ戦(14:00開始)を迎える。
この試合でフェニックスが勝利もしくは引き分けて、同日13:00から試合を行う大分B-リングス(vs火の国サラマンダーズ・竹田丸福スタジアム)が敗れた場合のみ、この日の優勝が決まる条件となっている。
フェニックスの強さ、キーマンは?
フェニックスはここまで69試合を戦い49勝17敗3分で、リーグ唯一の勝率7割台(.742)をマークしている。
その原動力となっているのが攻撃力だ。“投低打高”の傾向の強い九州アジアリーグではあるものの、それでもチーム打率.332は驚異的。その打線の軸となっているのがリードオフマンの中田航大外野手だ。シーズン112安打はすでにリーグ記録を更新し、打率.426とともに打撃リーグ2部門でトップに立つ。37盗塁も同2位と“MVP級”の活躍を見せており、NPB球団のスカウトもたびたび視察に訪れており、ドラフト候補としても注目される選手の1人だ。
また、打線では元巨人の平間隼人内野手兼任野手コーチ(打率.379、5本塁打、62打点)、元楽天の和希外野手(打率.303、5本塁打、56打点)と元NPB戦士が中軸の打順に座って引っ張ってきた。
そして精神的支柱は中村道大郎内野手兼ヘッドコーチ。球団創設初年度から昨季まではキャプテンも務め、持ち前の明るさと実直さで個性派集団をまとめ上げてきた。「優勝の瞬間、どんな気持ちになるか。泣くかも? そうですね」と話していた北九州出身の男の晴れ姿にも注目したいところだ。
ところで、今季キャプテンを務めてきた吉岡翼外野手は8月21日のソフトバンク4軍戦の守備で、外野フェンスに激突して膝付近を骨折するなどの大怪我を負った。負傷前には「9月7日は誕生日なんです。その日優勝できれば、すごく縁を感じます」と歓喜の時を待ちわびていた男は、現在はプレーでチームに貢献できないものの、その瞬間を仲間と一緒に喜び合うはずだ。
7日のサンシャインズ戦の先発マウンドに上がるのは川﨑大輝投手。
北九州市立大学から入団したルーキー左腕は今季ここまで11勝3敗、防御率3.41の成績。大一番でも普段通りの投球ができるか、試合のカギを握るだろう。
(※写真はすべて筆者撮影)