アメリカ空軍のF-35A戦闘機が初の爆撃任務を実施
4月30日、アメリカ空軍のF-35A戦闘機2機がイラクのワジ-アシャイでイスラム国に対する爆撃を実施しました。これがアメリカ空軍に所属するF-35A戦闘機による初の戦闘任務実施になります。爆撃を実施したのはユタ州ヒル空軍基地の第388戦闘航空団(現役部隊)と第419戦闘航空団(予備役部隊)の所属機で、4月15日からUAEのアル-ダフラ空軍基地に展開し第4遠征戦闘飛行隊に編入されていました。今回の任務で爆撃に使用したのはGPS誘導爆弾「JDAM」で、ハムリン山脈の奥深くにあるイスラム国の地下坑道を目標としています。アメリカ及び有志国連合が2014年8月から実施している対イスラム国爆撃作戦「インヒアレント・リゾルブ(生来の決意)」として行われました。
つまりアメリカ空軍は4月9日に航空自衛隊のF-35A戦闘機が青森県沖で墜落事故を起こした後も自軍の所属機を飛行停止にしたりはせず、そのまま実戦任務に投入したということになります。青森県沖の墜落事故でF-35A戦闘機を飛行停止にしたのは日本だけで、アメリカだけでなくイギリスや韓国など他の運用国は飛行を続けています。
なおF-35全体で見れば、アメリカ海兵隊のF-35B戦闘機は2018年9月27日にアフガニスタンで対タリバン爆撃任務を実施済みで、イスラエル空軍も2018年5月22日にF-35A戦闘機でシリアに展開中のイラン軍を爆撃したと発表しています。(イスラエル空軍に付いては発表日なので爆撃実施はそれ以前から)