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ヤンキースがヤンキー・スタジアムでサヨナラ負け。次の試合も黒星なら、8連敗は21世紀の球団最長を更新

宇根夏樹ベースボール・ライター
手前がアロルディス・チャップマン Aug 28, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ニューヨーク・ヤンキースは、7試合続けて負けている。これは、2007年4月20日~27日と2017年6月13日~20日に並び、21世紀に入ってからの球団最長だ。

 8月18日~20日に対戦したタンパベイ・レイズにスウィープされた後、26日のダブルヘッダーでアトランタ・ブレーブスに連敗。さらに、28日のダブルヘッダーもニューヨーク・メッツに連敗を喫した。21日~25日は、試合がなかった。メッツに新型コロナウイルスの感染者が出て、21日~23日の試合が順延となり、25日のブレーブスは雨で流れた。24日は、もともと試合が組まれていなかった。

 この7試合の平均得点は2.7、平均失点は5.3だ。5得点以上が1試合しかなく、3得点以下は5試合に上る一方で、5失点以上は4試合を数え、3失点以上は1試合にとどまる。

 また、直近の3試合は、いずれも終盤に逆転されている。5回裏が終わった時点で、26日の2試合目は1対0、28日の1試合目は4対1、2試合目は3対2とリードしていた。通常であれば、ここから残り4イニングなのでまだ中盤だが、現在、ダブルヘッダーの場合は7イニング制の試合となっている。白星まであと6アウトに迫りながら、ヤンキースは3試合続けて逃げきることができなかった。

 5連敗目と6連敗目は、どちらも6回にチャド・グリーンがホームランを打たれた。その本数は計4本(1本と3本)だ。7連敗目は、「最終回」の7回裏に登板したアロルディス・チャップマンが、先頭打者を四球で出塁させ、次の打者にホームランを打たれた。

 28日のダブルヘッダーはヤンキー・スタジアムで開催され、ヤンキースの選手はいつもどおり、2試合ともピンストライプのユニフォームを着てプレーしたが、2試合目はメッツの後攻で行われた。シティ・フィールドで予定されていた21日の試合を組み込み、ダブルヘッダーとしたためだ。ヤンキースは、ホームのヤンキー・スタジアムでサヨナラ負けを喫した。

 なお、29日もメッツに敗れると、1995年8月19日~26日以来、25年ぶりの8連敗となる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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