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「カネロ戦を希望!」ロシアから米国にやってきたスーパーミドル級世界ランカー

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Esther Lin/SHOWTIME

 IBFスーパーミドル級9位のウラジーミル・シシキンが元同王者であるホセ・ウスカテギに3-0の判定勝ち(117-111、117-111、115-113)を収めた。ロシア人であるシシキンは、2019年8月に米国に進出し、今回が6戦目。戦績を14戦全勝8KOとした。

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 ウスカテギも元世界王者の意地を見せ、両者はクロスレンジでの打ち合いを展開。互いに重い右をヒットしながらの我慢比べとなった。手数で優ったロシアンが、ポイントを稼いだ。

 勝者は語った。

 「私は世界王者になるためにアメリカに来ました。ここ数年は、この地(ミシガン州デトロイト)で練習を重ねています。世界戦に向け、大きなステップアップになりましたね。

 試合をコントロールしたのは私ですよ。トップレベルに到達し、今後、よりハードな戦いが続くでしょう。新たな境地に進めたのです」

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 32勝(27KO)5敗となったベネズエラ人の元チャンピオンも言った。

 「俺は勝つために十分な戦いをした。ジャッジは何を見ているんだ。ヤツは俺を掴んだり引っ張ったりしたが、クリーンヒットはもらっちゃいないよ」

Esther Lin/SHOWTIME
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 シシキンは結んだ。 

 「168パウンドで名のある選手、全てと戦いたい。現チャンピオンであるカネロ・アルバレスに挑戦したい。いつでもやりますよ」

 このファイトは「IBFスーパーミドル級タイトル挑戦者決定戦」と名付けられていたが、カネロvs.シシキン戦は実現するだろうか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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