あなたのクローゼットは美?それともカオス?今年はクローゼットを整えて心の中から整える
片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。私は今まで770回以上、ご自宅の片付けや収納の改善をしています。お悩みの順では、キッチン、洗面、リビングが最初に出てくるのですが、何度かお会いしていると、実はクローゼットがやばいんです…、と話して下さいます。
クローゼットはなぜカオスになるのか?
クローゼットは寝室にある事が多いですし、誰かに見られる訳ではないからどうでもいいという心理が働き、非常にゴチャゴチャになっている方が多い印象です。衣類だけではなく、買いこみ過ぎた洗剤も詰め込まれたり、捨てるか悩んだものも一旦詰め込んだり、さらには、ホコリもタップリとため込んでいませんか?
本当にクローゼットはどうでもいい場所なんでしょうか。
クローゼットは自分を美しく装うモノが入っている大切な場所なんです。どうでもいい物が入っている訳ではないですよね!?どうでもいいモノを身に着けると、どうでもいい自分になってしまう気がしませんか。
自分の事くらい、自分で大切にしてみませんか?
クローゼット管理は自己管理と直結します。リビングや洗面所などと比べ、自分の物だけの事が多いです。捨てるも捨てないも、買ってくるのも全部自分の責任です!
よく皆さんにお伝えしているのは、クローゼットは、日本中(世界中?)から自分が気に入って選んできた、言ってみればあなただけのセレクトショップのような場所。プチプラの服であろうと、ラクそう、着やすそう、色が好き、など何か理由があり選んで購入したはずです。
今日からあなたのクローゼットは物置じゃなくて、世界一のセレクトショップだと思って下さい。
クローゼットは詰め込みNGです!
クローゼットを改善するたった1つの方法は適正量にすることのみ。「適正量にするのが難しいんだ!」という声が聞こえてきそうです。そうなんです。いろいろな物の中でも衣類は捨てるのが苦手な人が多いアイテムです。でも、すでに適正量がオーバーしてるなら減らすしか方法はない。
詰め込めば入る、とい人もいますが、この詰め込めば入るという思考を変えない限り、クローゼットも自宅も整いません。詰め込んだら服たちは息苦しくなって死にかけてしまいます。大袈裟に思われるかもしれませんが、本当にそうなんです。
詰め込みのデメリット
・着ようと思った時にはシワシワ。アイロン面倒でまたお蔵入り。
・出し入れが、とにかくやりにくい。(だから出しっぱなしになる)
・全部を管理しきれず、落ちている服、着ていない服などが出てくる
さらにひどい場合には風通しが悪くなり、臭いやカビの原因にもなってしまうのです。
適正量の目安が分からない、という人も多いです。例えば、ハンガーパイプの長さを3で割るとハンガーで掛ける衣類の目安になります。
(例:90cm幅のクローゼットの場合ですと30本)
クローゼットはドラえもんの四次元ポケットではないんです。いくらでも入るわけではないので、ご自宅のクローゼットの広さに合わせてちょうどよい量が決まります。
最大でも○○枚しか持てないと分かったら、1つ1つの服を適当に買う事はできなくなってしまいます。だからこそ、よりしっかりと厳選した、気にいった衣類を持つことにつながってきます。
さらに美しく大切に
衣類やタイツ、靴下もたたむ
最近はたたみたくない、という人は増えているように感じます。もちろん、たたまず掛けるという方法もありますね。
さて、上の画像と下の画像。
率直にどちらが好きですか?いいと思いますか?
もし服を買おうとするときにグチャグチャのお店から買いますか?答えは自分の中にあると思います。自分がいいと思う方にしてくださいね。
ハンガーはお気に入りで統一して
クローゼット収納の仕上げはハンガーを統一してみましょう。たくさんのご自宅にご訪問している中で、山のように服や靴下を買っているのに、ハンガーは買わない人も多いのです。もちろん強制するつもりもありません。
ただ、ハンガーを変えるメリットは大きいです。
・見た感じが美しくなる
・すべりにくい、肩が出ないなど機能性が良くなる
・購入したハンガーは本数が限定されるので衣類の増えすぎを防止できる
今回は、収納術には頼らず、クローゼットをスッキリ美しく整えるためのポイントをご紹介しました。毎日クローゼットを開けるとうれしくなるようなクローゼットを目指してみて下さいね。クローゼットがキレイってなんだか素敵じゃないですか?そんな小さなことですが、毎日がちょっとテンション上がったり、自分のために自分ができることの1つだと思います。