汚部屋と美部屋の分かれ道!こんなときあなたはどうする?7つの質問
片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。私は今まで900件以上、整理収納サポートに伺っています。ご自宅の広さに関わらず、スッキリした印象で整った家と、ゴチャゴチャ散らかった印象の家があります。
サポートをしながら、お客様とたくさんのお話しをしたり、質問しながら進めていくのですが、スッキリした家と片付かない家の分かれ道だな、と感じる点が多々あります。今回は片付け作業をしている時によく出てくる物について、7個の質問にまとめてみました。
この記事を読んでいる皆さんは、汚部屋?美部屋?さて、どちらの考え方でしょうか。
1.個包装のウエットティッシュ(お手ふき)もらってきたらどうする?
A.どこかその辺りに適当に放置
B.もらってきたら決めている場所に収納する
C.すぐに掃除などに使って捨てる
Aを選んだ人はいませんか?いつも片付けサポートをすると、カピカピに乾いたウエットティッシュが大量に出てくるんです。「今日、掃除に使って処分しましょうか?」とご提案しますが、それでも捨てられない人も多数いらっしゃいます。乾いたウエットティッシュすらもったいないとの事。Bは一見、良いように見えるのですが、ずーっと大量に取っておいて、使う機会が圧倒的に少ないため、結局使わない物を溜め込んで収納内があふれかえっています。
Cと答えたあなたは、きっとスッキリした暮らしをしているはず!
さて、あなたならどうする?
2.タオルが古くなったらどうする?
タオルが古くなってきたので新しいのを買ってきました。あなたはどうしますか?
A.新しいタオルを買ったのに、もったいなくて使わない
B. 新しいタオルに変えて古いタオルは掃除用にとっておく
C.新しいタオルに総入れ替えし、古いの物は処分(もしくはすぐに掃除に使って処分)
Aを選んだ人もいると思います。片付かない家はこのパターンが多いです。タオルに関わらず、新しい物を買うくせに、使わない!!これが物が増えてしまう一番の原因です。Bを選んだ人が一番多いでしょうか?掃除用にとっておくのはもちろん正しいですが、これもバランス。掃除用古布がゴミ袋に何袋もあったりするご家庭も多いです。古布(捨てるはずの布)をとっておく収納スペースに悩んだり、本来の収納スペースを圧迫するのは本末転倒です。Cはスッキリ暮らせる人ですね!
3.かわいいお菓子の缶や箱、食べ終わった後どうする?
頂き物お菓子の素敵なパッケージの缶や箱。食べ終わったらどうしていますか?
A. とりあえず全て取っておく
B. 何かに使えそうな物だけとっておく
C. 即捨て
これは、本当に悩ましい問題です。昨日ご訪問した家でも、たくさんのお菓子の缶と空き箱が出てきました。紙の箱に関してはご相談の末、手放すことになりましたが、缶はやはり残しておくとのこと。(広いご自宅でしたので取っておくスペースがありました。)
お菓子の缶、もちろん使うならOKですが、とりあえず全てをとっておくとなるとかなりのスペースが必要です。
私自身は、人に何かをあげる時、かわいい缶のお菓子を選ばないようにしています。きっともらった人が処分に困るだろうな、と想像してしまうからです。
4.趣味でもない物をもらったらどうする?
A. 使う気もなく箱ごとしまい込む
B. とりあえず使ってみる
C. 即捨て
人からもらったけど、好きじゃない物、飾りたくない物など、どうしようもありませんね。『ホントに邪魔だ、捨てたいけど、捨てたら悪いし…。』と悩まれている人が多いです。ホント邪魔だわ、と思っている時点でけっこう失礼ですので、手放す、という選択肢もある思います。手放し方も捨てるのではなく、使える物であれば、リサイクルショップやフリマアプリで売るなども1つの方法です。
5.お惣菜買ってきた時の輪ゴムはどうする?
購入して持っている箱入り輪ゴムも100本ほどあってそんなに使わないのに、お惣菜などを買ってきた時についてくる、赤や緑のあの輪ゴム。あなたはどうする。
A. 冷蔵庫などにフックを付けてとっておく
B. 即捨て
どこのご家庭にも何本かあるであろう、輪ゴム。なぜかお惣菜コーナーの輪ゴムは赤や緑が多いですね。その輪ゴム、無意識に全てとっていませんか?しっかり定位置を決めている人もいればキッチンのあちこちから出てくる輪ゴム。でも家には箱に入った100本ほどの輪ゴム、ありませんか?取って置くにしても必要な数だけにして。輪ゴムだけでなく、割りばしなども同じです。
ここを即捨てできる人は美部屋に近づきます。
6.ポストに入っていたマグネットシート広告どうする?
水道トラブル等の広告で裏面がマグネットシートになっているタイプのがポストに入っていたことはありませんか?(我が家はよくポストに入っています。)
A. とりあえず冷蔵庫にペタッとしておく
B.即捨て
ただの紙の広告ならすぐに捨てられるのに、マグネットとなればなぜか冷蔵庫に入りたくなる衝動にかられる人多し。
以前、お客様でおしゃれでシンプルな暮らしにしたい、とご依頼頂きましたが、冷蔵庫にはこのマグネット広告が5枚くらい貼られていました。おしゃれでシンプルな家にしたいなら、すぐに捨てましょう。
7.化粧品サンプルはどうする?
A. 旅行用にとっておく
B. サッと使ってしまう
女性ならお分かりかと思いますが、案外増えてくる化粧品サンプル。洗面台の収納になだれ落ちてくる量のサンプルをお持ちの人が多いです。ここで適量を超えたら使う、という判断ができればOKなのですが、サンプル=旅行用、と固定概念ができてしまい、普段に使うのはもったいない、という人多数。でも明らかに多い量がたまってきて、そんなに旅行に行くの?という感じ…。結局、旅行でもホテルについている物を使用したり、さらにはまたもやホテルのアメニティを持ち帰り増えてしまうんです。
あなたなら、どうしますか?
ささいな事ばかりでどうでもいいことに感じるのですが、暮らしはこんな小さなことの積み重ねでできているのです。
『もらってきた』という物など、使いたいから買った物ではなく、家に何気なく入ってくる物。それらが、使う機会を失い、ただ、なんとなくもったいない、という気持ちになり、家をゴチャゴチャにしていくのです。
私が見ている限り、散らかっていたり、放置されているような物は、大切ではない物がほとんどだと思います。大切ではない物とは、どうでもいい物なんです。人は大切だと思えば、きっと大切に収納するのです。家の中のあちこちに、大切じゃない物があふれていると、家の環境は非常に悪くなってしまいます。
私は、物を減らせ、物を持つな!と言っている訳ではなく、限られたスペースなので、大切だど思える物や、必要と思える物で囲まれて暮らすのが良い、と声を大にしてお伝えしたいのです。