子どもが散歩で歩きたがらない!歩いてほしい時にできる3つのこと。
こんにちは!保育士ごんちゃんです。
現在、保育士として地域の公民館や療育教室で親子遊び講座をしたり、地域の保健師さんと一緒に子育て講座にまわったりするような働き方をしながら、子育てに関する情報発信をしています。
先日、おたよりフォームにこんなご相談をいただきました。
【ペンネーム:めいなさんより】
2歳0ヶ月の息子が、家では走り回っているのですが、外に出ると、自分の足で歩こうとせず、抱っこばかりになっています。
お散歩の時はもちろん、スーパーやショッピングモールなどでも、一歩外に出るとすぐに抱っこを求められます。
少しでも運動になるよう、自分の足で歩いてくれたらなあ、と思いますし、二人でゆっくりお散歩をして、植物や虫など、息子が興味を持つものを観察しながら歩きたいなあとも思います。
歩き始めたばかりの頃に、十分に歩かせて、興味を持たせてあげることが出来なかったのだろうか、と自己嫌悪にもなります。
息子が進んで自分で歩く為に、何か良い方法がありましたら、お知恵を拝借出来たら幸いです。
今回はこちらのご相談の内容をもとに、子どもが散歩で歩きたがらない時の対応について考えていきたいと思います。
▼歩き始めの頃の関わりが全てを決めるということはない
今回のご相談内容は、お子さんが一歩外に出るとなかなか歩きたがらずすぐに抱っこを求められるというお悩みですね。
この「子どもが散歩で歩きたがらない」というお悩みは、子育て中の方の多くが経験するお悩みのひとつだと思います。私のところに届くご相談でもよくある内容です。
今回のおたよりの中で、ご相談者さんは「歩き始めたばかりの頃に、十分に歩かせて、興味を持たせてあげることができなかったのだろうか、と自己嫌悪になる」とおっしゃっています。
しかし大前提としては、歩き始めの頃の関わりがその後の全てを決めてしまうということはないですし、子どもはいかようにも成長していくのでご自身を責める必要は全くありません。
子どもにはそれぞれに生まれ持った気質や個性がありますが、それが運動面についても同じことが言えます。外に出たい!というタイプの子もいれば、おうちのほうが安心できるというタイプの子もいます。
親の関わりのせいでこうなってしまったと思わず、これからできることを少しずつやっていきましょう!
▼子どもが歩きたがらない原因とは
子どもが歩きたがらない原因としては、まずは単純に歩くよりも抱っこのほうが好きだということが考えられます。まだまだ生まれて数年の幼児期は、親に甘えたい気持ちが大きくても不思議ではありません。
そして2歳頃のお子さんだと、まさに「イヤイヤ期」と呼ばれる第一次成長期にいるため、自分はこうしたいという欲求が高まっていて何もかも嫌!となる場合もありますよね。
また、お出かけ先で子どもにとって馴染みのない場所や、交通量の多い場所などでは、子どもがその環境を怖がっている可能性もあります。
大きな車がすぐ近くをビューンと通り過ぎると、大人でも怖い感じがすることはありますよね。特に感受性が豊かなお子さんにとってはこのようなことも原因となる場合があり、自分で歩くよりもお母さんやお父さんの抱っこのほうが安心ということになるのです。
ですからまずは、どの原因で歩かないとしても親は子どもの気持ちを受け止めてほしいと思います。
2歳で歩けるようになっているとはいえ、まだ歩き始めて1年ほど。抱っこして歩ける期間もあとわずかなので、抱っこをすることがあっても焦らず子どもとのお出かけを楽しんでほしいです。
そうはいっても、子どもの体力や運動面が心配になるのが親心で、妊娠中のお母さんなどにとっては、抱っこをしたくてもできないから歩いてもらわないと困るということもありますよね。
そこで以下に、試してほしいことを3つ紹介してみたいと思います。
▼試してほしい3つのこと
靴のフィット感を確認する
家の中で過ごすのと外を歩くときで大きく違うこととして、まず靴を履かなければいけないということがありますよね。お子さんによっては、靴の履き心地が悪かったり靴に慣れていないと歩くのを嫌がるケースがあります。
確認方法としては、靴屋さんで足のサイズを測ってもらって専門の方に相談することがひとつの方法です。
また、道路では歩きたがらないけれど、公園や広場などでは問題なく靴を履いて走り回っているという場合には、靴に問題があるわけではないということが確認できます。
よく知っている道を繰り返し歩く
家の周りや、保育園までの道など、毎日のように通ることができて親子にとって馴染みのある場所に繰り返し出かけてみてほしいです。
最初はすぐに歩かない可能性もありますが、その場合はまずベビーカーで通るようにしたり、三輪車に乗って押して歩いたりしてみてください。
子どもにとってよく通る道を繰り返し歩いていると「ここを曲がるとおうちに着く」という安心感が生まれます。そして自宅までの距離が近づいてきた時に「じゃあここからおうちまで歩いみようか」と提案して、その距離を徐々に伸ばしていきます。
子どもにとっては見通しが立つことが安心感につながります。ゴールのない道を歩くよりはゴールの見えている場所を歩くほうが、進んで歩いてくれる可能性が高くなります。
そうして外を歩くことに慣れてきたら、スーパーやショッピングモールなど見知らぬ場所に行った時も、「あそこの〇〇まで歩こう」と目標を決めて歩いたり、ゲーム感覚で競争して歩いたりしてみるのもオススメです。
そしてご相談者さんがおっしゃっている「二人でゆっくりお散歩をして、植物や虫など、息子が興味を持つものを観察しながら歩きたいとも思う。」という心配事に関しては、まずはベビーカーや三輪車などに乗りながらやってみてもいいと思います。
子どもの成長とともにゆくゆくは散歩ができるようになりますので、そうなった時にまた歩きながら自然を観察していけばいいんですよね。
家の中でできることをする
最近は猛暑や豪雨の影響で、なかなか散歩に行けないということもありますよね。もしも単純に子どもの体力面が心配という場合は、おうちでできる運動遊びや家の中で一緒に手をつないで廊下を歩くなどして散歩をしてみるという方法もあります。
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今回のご相談者さんの場合は、お子さんは家では走り回っているとおっしゃっているので、そこまで体力低下の心配をされる必要はないかと思います。
家で手をつないで歩く練習をしていると、それが外に出た時も「いつもおうちでつないでいるように手をつなごう」とできるようになるケースもあります。
親子ともに無理せずに、子どもと楽しみながら体力をつける方法を試していくのもひとつの方法です。
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