【印西市】伝説の青い石が祀られている印西の歴史ある神社「石尊阿夫利神社」
木下街道の、白井市との市境にも近い浦畑新田にあるこちらの阿夫利神社と書かれた大きな鳥居。
道路沿いのこの大きな白い鳥居は見たことがある方も多いのではないでしょうか。
この鳥居は石尊阿夫利神社の一之鳥居です。
ちょうどこの一之鳥居のところで道が、木下街道と鮮魚街道（なまかいどう）に分かれます。
石尊阿夫利神社は、この鮮魚街道をここから歩いて10分ほどのところに鎮座しています。
印西市木刈の住宅街からも近く、その辺りにお住まいの方は初詣に石尊阿夫利神社に行かれる方も多いのではないでしょうか。
境内入り口の手水が綺麗な花手水に。
最近、神社やお寺で花手水をよく見かけますね。
こちらには二之鳥居があり、正面に拝殿。
境内には神楽殿と神輿庫もあります。
神楽殿の横に阿夫利神社の由来の説明書きがありました。
昔の言葉で書かれているので少々読みにくいのですが、要約すると以下の通り。
江戸時代中期、千葉県の銚子の海底から２つの青い石があがり、その石は住民たちの願いを叶える不思議な力をもった石でした。
住民たちは議論の末、その石を相模の国の石尊社（現在の神奈川県伊勢原市の大山阿夫利神社）に奉納することに決め、巡行している途中、この地に着いた日の夜、夢に青い衣の二人の老人が現れ、「我らを高西新田の鎮守社に合祀せよ」とお告げを受けます。
そして、そのお告げに従い、ここの鎮守社の境内の小高い場所に祠を建て、２つの青い石を奉納しました。これが阿夫利神社の始まりです。
境内には小高い場所があり、そのふもとには鳥居と、その先の奥宮へと続く階段があります。
階段を登っていくと、狛犬がお出迎え。
これは近代の造り岡崎型の狛犬ですね。
さらに階段を登ると、苔の生えたもう一組の狛犬がお出迎え。
年季の入ったこちらの狛犬は江戸型の狛犬ですね。
顔の一部が欠けてしまってはいますが、勇壮な姿がわかります。
ふと狛犬の足元の台座を見ると何かが書かれています。
なんと！こちらの狛犬は天保十四年に建立されたようです。江戸時代のものが今でも残っているのですね。
そして、頂上の奥宮に着くと、そこには祠がありました。
中を見ることはできませんが、この中に伝説の２つの青い石が奉納されているとのことです。
「石尊阿夫利神社」自体は来たことがありましたが、今回、初めて奥宮まで訪れました。
このような歴史ある、そして不思議な伝説が伝わる神社だったのですね。
お近くに行かれた際は、伝説の青い石が祀られている歴史ある神社「石尊阿夫利神社」を訪れてみてはいかがでしょうか？
「石尊阿夫利神社」
所在地：千葉県印西市高西新田227
