【ゴムブラシで衣替え】洗えないカーペットのお手入れ方法
掃除研究家、おそうじペコです。
今回は、自宅では洗えないカーペットのお手入れ方法のお話です。
◆カーペットも定期的にお手入れが必要です。
ゴロゴロねころんだり、素足で歩いたり・・カーペットの上でくつろぐ時間は最高!なのですが、よく考えるとそこは床の上と同じです。くつろいできた時間の分、汗や油やホコリなどの汚れをカーペットは全身全霊で受け止めてきました。汚れていないわけはありません。そしてその汚れを放置しておくと、ダニの発生原因になるなど衛生面でも心配です。
洗えないカーペットの場合はどうしたらいいの?
基本的にカーペットは週に2~3回掃除機をかけ、季節の変わり目などに洗濯機や手で洗うのがおすすめです。ところが、素材や縫製によって「自宅で洗えるもの(洗濯機または手洗い)」「洗うことができないもの」があるのです。
まずはカーペットの品質表示を調べます。たらいに水を入れたマークにバツ印が付いていたら、家庭での洗濯は禁止です。他にも、漂白剤使用禁止やドライクリーニングの不可なども調べておきましょう。
汚れの種類は2つ、そこを考えながらお手入れするのがコツ
調べたらウチのは洗えないから仕方ない・・とあきらめてはいけません。洗えないなら、拭けばいいんです。ただ拭くだけでなく、カーペットの汚れ方を考えてきちんと拭き掃除をすればちゃんとお手入れすることができますよ。
カーペットの汚れの大半は「ホコリ」、次に食べこぼしや皮脂汚れなどの「油汚れ」です。この二つの汚れを意識してお手入れをしましょう。
◆洗えないカーペットのお手入れ方法は2ステップ
汚れの種類を考えた、洗えないカーペットのお手入れ方法は大きく分けて2ステップです。詳しい手順をご紹介します。
用意するもの
①粘着クリーナー ②住宅用洗剤(中性タイプ)③掃除機 ④ゴム製おそうじブラシ
⑤雑巾(洗剤用、抜き取り用、乾拭き用)
ステップ1:ホコリを掻き出す
①ブラシで汚れを掻き出す
ホコリやゴミは繊維の根元や間に絡まっています。まず、ゴム製のおそうじブラシを使ってタテ方向、ヨコ方向に梳かしてゴミを掻き出しながら集めます。ブラシがない場合は、ゴム手袋などを使うと便利です。
こまめに掃除機や粘着クリーナーをかけていたつもりだったのですが、ブラシをかけるとおつまみで食べたひまわりの種のカスやら、毛髪などなど隠れていた汚れがこんなに出てきました!
②掃除機で吸引する
ホコリを掻き出したら掃除機をかけます。繊維をつぶさないよう強く押し付けず、引くときに吸引することを意識してゆっくりとかけます。ブラシと同じようにタテ方向、ヨコ方向の両方からかけます。
③仕上げに粘着クリーナー
裏側も同じ手順でお手入れをします。最後に掃除機でもとれない絡まったゴミを取るために粘着クリーナーをかけます。特に裏側は掃除機では取れないゴミが密着しやすいのでしっかりかけておきます。
ステップ2:洗剤拭き
ホコリ掃除の後は、繊維の表面についた皮脂などの脂汚れを洗剤で拭き取ります。水洗いできない代わりに洗剤で汚れを拭き取ることでサッパリします。
①中性洗剤で汚れを拭き取る
拭き掃除に使用するのは、カーペットに使用できる中性タイプの住宅用洗剤です。バケツにお湯を入れて食器洗い用洗剤(中性)を数滴混ぜたものでも代用できます。1枚目の乾いた雑巾に洗剤を染み込ませてタテ方向、ヨコ方向に拭き掃除します。
※洗剤が使用できないデリケートな素材の場合は、ぬるま湯のみでお手入れします。
②洗剤成分をしっかり拭き取り、乾拭きする
水に濡らして絞った2枚目の雑巾で洗剤成分を拭き取ります。雑巾は何回か洗いながら綺麗な面で拭き取ります。洗剤成分が残るとカビや繊維の変質になるので、ここはしっかりと拭き取りましょう。最後に3枚目の乾いた雑巾で水分を拭き取りながら乾拭きをします。
③陰干しをする
風通しのよい日陰に干し、よく乾燥させて完了です。直射日光に当てると変色変質してしまうことがあるので注意してください。
◆収納する場合は湿度に注意
衣替えなどで次のシーズンまで収納する場合は、間に吸湿作用のある新聞紙や除湿剤などを一緒にいれ、丸めて縦置きします。圧縮袋は折りシワがつきやすくなるのであまりおすすめできません。また、長期間収納したままにせず、半年に一度は出して風を通しておくとダニ発生予防になります。
洗えないカーペットでも、定期的にお掃除をすれば清潔に長く使用することができます。拭き掃除をした後は繊維もサラサラになって気持ちいいですよ。是非、おうち時間を充実させるためにもお手入れをしてみてくださいね。
※ご紹介した方法は一般的なものです。基本的にお手入れ方法は、商品取扱説明書に従ってください。