ヤンキー・スタジアム初勝利を挙げたカブスは、それまでに何敗を喫していたのか。未勝利は90年以上
7月7日、シカゴ・カブスは、3対0でニューヨーク・ヤンキースを下した。
カブスがヤンキー・スタジアムで勝利を収めるのは、これが初めてだ。
2009年にオープンした、現在のヤンキー・スタジアムだけではない。その前のヤンキー・スタジアムでも、カブスは勝ったことがなかった。
1932年のワールドシリーズ第1戦から、昨年6月12日の試合まで、ヤンキー・スタジアムでは0勝12敗だった。黒星の数は1ダースながら、その期間は90年以上にわたる。
ヤンキー・スタジアム初勝利の立役者となったのは、ジェイムソン・タイオンだ。8イニングを投げ、打たれたヒットは、1回裏のシングル1本のみ。与四球も2にとどめ、与死球はなし。ヤンキースをほぼ完璧に封じた。
過去2シーズン、タイオンは、ヤンキー・スタジアムをホームとしていた。2021年の15登板は防御率3.26、2022年の16登板は防御率3.47。アウェーの防御率は、それぞれ、5.60と4.36だ。
昨年6月12日には、ヤンキー・スタジアムでカブスを相手に5イニングを投げ、3失点で白星を手にしている。この黒星により、ヤンキー・スタジアムにおけるカブスの連敗は12となった。
昨オフ、カブスは、ヤンキースからFAになったタイオンを、4年6800万ドルの契約で迎え入れた。
ただ、カブスにヤンキー・スタジアム初勝利をもたらしたものの、今シーズンのタイオンの成績は、契約に見合うものではない。7月7日の快投を含めても、15登板の防御率は6.15だ。
なお、カブスは、7月8日にヤンキー・スタジアムで敗れた。続いて9日も、ヤンキー・スタジアムで試合を行う。