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BIGジョージ・フォアマンが語った「アメリカ独立記念日に」

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
カムバック後の彼が万人に愛されるキャラクターになったのは、モハメド・アリの影響だ(写真:ロイター/アフロ)

 去る7月4日、186度目の独立記念日を祝ったアメリカ合衆国。

 19歳で出場したメキシコ五輪で金メダルを獲得し、リング上で小さな星条旗を振ったジョージ・フォアマンは「アンクル・トム(白人に媚びる黒人)」と、憎悪の対象になってしまう。

撮影:著者
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 しかし45歳で2度目の世界ヘビー級チャンピオンになってからは、国民的ヒーローとして尊敬されているhttps://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20180606-00085071/

 ここ数年、あまり公の場に出なくなったフォアマンが、今回の独立記念日に胸の内を語った。

撮影:著者
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 故郷であるテキサス州ヒューストンは発展している。若い男性の誰もが処女の妻を娶ることを望んでいた時代、ほとんどの家には玄関があった。結婚後「夫は妻を大事に扱い、抱きしめてやれ」といった調子で、夫婦は玄関のある家で過ごすんだ。その後、子供を育てるという素晴らしい時間を迎える。幼い子供が食事の時に料理を投げたりすることを受け止め、トラブルに巻き込まれないように守る。

 ただ、数年のうちに別れてしまうカップルの話もよく耳にするよね。ある人は、「この日を待っていた」と吐き捨て、家を出て行く。そんな時、男たちが妻の過去を知らないケースもままある。多くの女性たちが隠し子の存在を打ち明け、結婚生活が破綻する。そして彼女たちは、恥じらいの代わりに笑みを浮かべる。愛と献身など無いのだろうか? 

 ある人は愛を誓い、信義を胸に秘め、亡くなるまで自らの過去を隠す。

撮影:著者
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 毎年訪れるアメリカ独立記念日に、我々は自分が最初の結婚の折に約束した事柄について深く考えねばならない。もし、花嫁がいなければ傷は受けない。新郎がいなければ、傷跡を隠す必要も無い。

 でも、家族って何だ? 

 愛に関して私が耳にする負の要素とは、単なる約束に過ぎないということだ。愛と献身など度外視した約束だ。合衆国市民は、誰もがその約束を取り除くことは出来ない。もし、我々が何かを直そうとするなら、「夫は妻を大事に扱い、抱きしめてやれ」という言葉を忘れてはならない。私たちは、絶対に配偶者を恥じてはならない。

撮影:著者
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 フォアマンを最初にインタビューしたのは、1998年の夏だった。ヒューストンにセミの鳴き声が響いていた。また、彼の言葉を聞きに行きたいものだ。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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