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韓国の歴史的大雪2024「交通大混乱」「5人死亡」 #専門家のまとめ

(写真:ロイター/アフロ)

現地メディアは「雪爆弾」「爆雪」などと報じた。2024年11月26日から29日にかけて、韓国の首都圏や江原道などが大雪に。黄海の海面の温度が上がっているところに、強い寒気が通り過ぎ、117年ぶりという大雪につながった。27日、28日の両日で5人が死亡。交通網が大混乱に陥り、学校の休校なども相次いだ。29日には降雪量は減少したものの、江原道でマイナス16度、ソウル首都圏でマイナス3度まで気温が下がるなど、厳しい気候が続いた。

ココがポイント

異例の11月の大雪が韓半島を襲った中、積もった雪の重さに耐えられず屋根などが崩れ、5人が死亡するなど被害が相次いでいる。専門家らは、水蒸気を多く含む重い「湿雪」が被害を大きくしたと見ている。韓半島周辺の海面の温度が高く、今年の冬は湿雪が繰り返される可能性が高い。
出典:東亜日報日本語版 2024/11/29(金)

韓国の首都圏が二日間で最大積雪量40センチに達する記録的な大雪に見舞われる中、通勤ラッシュで混雑する道路をスキーで移動する市民が目撃され、話題になっている。
出典:朝鮮日報日本語版 2024/11/29(金)

27日、冬の開始を知らせる初雪から大雪となり、ソウルには20センチ前後の雪が積もった。1907年10月にソウルで近代的な気象観測を開始して以降、11月の最高積雪値だ。
出典:中央日報日本語版 2024/11/29(金)

最大10センチも積もるなんて…「雪爆弾」 原因は「温かい海水」

出典:SBS 2024/11/28(木)

エキスパートの補足・見解

交通の大混乱が相次いだ2日間だった。27日は早朝から大きな交通事故、交通規制によりソウル首都圏の通勤時間に電車に多くの人が殺到、航空便は計258便(国内線81便、国際線68便など)が欠航、462便(国内線149便、国際線139便など)が遅延し、計720便が定時運航できず。10時間以上遅延後に結局欠航となる便も発生した。28日はこれを受け学校の休校やリモート勤務への切り替えが相次いだ。それでも水原特例市でタイヤがスリップし動けなるなるバスが続出するなど、混乱は続いた。いっぽうで忠清北道の陰城では観測史上最多の40cm超の積雪を記録し、ビニールハウスや畜舎に大規模な被害が生じるなどした。2日韓で亡くなった5人の死因は、主に積雪による建築物の崩壊によるものだった。

吉崎エイジーニョ ニュースコラム&ノンフィクション。専門は「朝鮮半島地域研究」。よって時事問題からK-POP、スポーツまで幅広く書きます。大阪外大(現阪大外国語学部)地域文化学科朝鮮語専攻卒。20代より日韓両国の媒体で「日韓サッカーニュースコラム」を執筆。「どのジャンルよりも正面衝突する日韓関係」を見てきました。サッカー専門のつもりが人生ままならず。ペンネームはそのままでやっています。本名英治。「Yahoo! 個人」月間MVAを2度受賞。北九州市小倉北区出身。仕事ご依頼はXのDMまでお願いいたします。

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