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藤井竜王、6戦全勝飾れるか? 残留最後の1枠は近藤七段か豊島九段か? 11月24日、王将リーグ最終戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 11月24日。東京・将棋会館において第71期ALSOK杯王将戦・挑戦者決定リーグ最終戦の3局がおこなわれます。対戦カードは以下の通りです。(▲=先手、△=後手)

△藤井聡太竜王(5勝0敗)-▲永瀬拓矢王座(3勝2敗)

▲羽生善治九段(3勝2敗)-△糸谷哲郎八段(0勝5敗)

▲近藤誠也七段(3勝2敗)-△豊島将之九段(2勝3敗)

※広瀬章人八段(2勝4敗)はすでに全局終了

 藤井竜王は5戦全勝で、すでに渡辺明王将への挑戦権を獲得しています。もし最終戦で勝てば、現行の7人総当り制となってから7回目の6戦全勝フィニッシュとなります。

 3勝2敗勢のうち、順位上位の永瀬王座と羽生九段は残留を決めていて、両者にとっては最終戦は次期リーグの順位をめぐる戦いとなります。

 藤井竜王と永瀬王座は過去に8回対戦し、藤井7勝、永瀬1勝という戦績が残されています。

 3勝2敗で順位下位の近藤七段と、2勝3敗で順位上位の豊島九段は残留決定戦。勝った方がリーグ残留決定というカードになりました。

 両者は2016年の王将リーグで1度だけ対戦。結果は近藤四段(当時)勝ちでした。豊島七段(当時)はその1敗が響いて、挑戦には届きませんでした。

 近藤現七段は参加2期目の今期、初の残留を果たすことができるでしょうか。

 今期王将戦七番勝負第1局は1月9日・10日、静岡県掛川市・掛川城二の丸茶室でおこなわれます。

 第2局以降の日程はリーグ終了後発表されるそうです。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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