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台風15号は巨大化。小笠原を直撃後、関東沖~北海道へ

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風15号の雲の様子(ひまわり8号、30日午前3時)

約2年ぶりの巨大な台風へ発達中

広大な強風域を持つ台風15号(30日午前3時現在)
広大な強風域を持つ台風15号(30日午前3時現在)

最新の台風情報(気象庁)

台風15号は予想通り、大きな台風へ発達しています。

けさ3時の発表では、台風の大きさを決める風速15メートル以上の強風域が中心の北側500キロ、南側は950キロにも及び、その直径は1450キロで、本州付近がスッポリと入るような大きさとなっています。

強風域の直径が1000キロ以上で大型の台風、1600キロ以上で超大型の台風と定義されますので、台風15号は大型の台風ではあるものの、超大型の台風一歩手前の大きさだと言えます。

すでに強風域の大きさ1450キロは、2015年10月の超大型台風23号(1600キロ)以来、約2年ぶりの大きさとなっていますが、今後、もう少し強風域が広がれば約2年ぶりの超大型の台風ということになります。

ちなみに超大型の台風は1977年以降、平均すると1年に1個程度は発生していますが、過去10年では3個しか発生していません。(2015年23号、2011年6号、2007年14号)

関東沖~北海道方面へ北上か

北海道方面へ北上か(30日午前3時現在)
北海道方面へ北上か(30日午前3時現在)

台風15号は大きさもさることながら、勢力もジワジワと強めており、暴風域を持つ台風となっています。

今後強い台風へ発達し、小笠原付近で動きが遅くなるため、小笠原諸島はあさって金曜日頃(9月1日頃)にかけて、長い時間、大荒れの天気が続くでしょう。

その後は北寄りに進路を変え、日本の東から北海道方面へ北上する可能性が高くなっています。

西よりのコースを通れば関東~北海道にかけて大荒れとなりそうですが、仮に中心が離れて通ったとしても、とても大きな台風なので、関東以北では大きな影響を受けるかもしれません。

特に台風が最も接近する、あるいは上陸する恐れのある北海道では、今後の動きに厳重な警戒が必要です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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