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若トラ契約更改《11/20》3人揃ってアップしました。

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター
公に元気な姿を見せたのは約2ヶ月ぶり?アップで契約を更改した緒方選手。

このところ契約更改交渉や入団発表で、毎日のように球団事務所を訪れている気がします。きょう21日は育成4年目・島本投手の支配下選手登録の契約がありました。背番号は森田選手がつけていた「69」に決定。この件はまた改めて、たっぷりと書かせていただきます。ご期待ください。

さて、20日の契約更改交渉は4選手で、まず最初に藤井選手が大幅ダウンでサインをしました。が、さすがに藤井選手を『小虎日記』で取り上げるのも気が引けますので、そのあとに行われた二神投手、伊藤和投手、現在リハビリ中の緒方選手の3人分だけコメントをご紹介します。

先発でも中継ぎでも!二神

【二神】5年目 750→850

来年は1軍で安定した成績を残したい、という二神投手。
来年は1軍で安定した成績を残したい、という二神投手。

「サインしました。少しアップです」。どんな話があった?「入団時から期待している、期待値は高いと。今季は(1軍で)11試合投げて、よかった時と悪かった時の差がハッキリしていた。いい形を出せれば、どんどんステップアップしていけるんじゃないかという、期待の言葉をもらいました」。自身で振り返ると?「僕も抑えた試合と打たれている試合がハッキリしていたと思います。ファームでは1年通して、ある程度の数字を出せたけど、1軍で安定した力を持続できなかった。そういうのがわかったシーズンでした」

来年は?「試合数もそうだし、1軍の戦力として勝利に貢献できるところで投げていきたいです」。先発か中継ぎか?「先発では1試合しか投げていなくて。チャンスはゼロではなかったのに掴めなかった自分が悔しいですけど、ファームで先発として数字が出たのはよかった。ショートイニングになったら腕を振れて感触のいいストレートを投げられたと感じたし。ピッチャーをやっている限り打者に投げるのが仕事、というか目的。1軍の舞台でなら、どこでも投げたいです。長いイニング投げられることを強みとして、どんな場面でもどんどん投げたい」

【伊藤和】3年目 400→600

契約を更改した伊藤和投手。来年は1軍でもっと長く投げたい。
契約を更改した伊藤和投手。来年は1軍でもっと長く投げたい。

サインは?「しました」。増減は?「少し上げていただきました」。球団からはどんな話を?「春先はよかったけど、そのあとがよくなかった。1年間、シーズンを通してもっと長く1軍で活躍できるようにと言われました」。来年に向けては「自分のボールが投げられれば上でも通用するとわかったので、しっかり来年は力を出せるように、このオフはしっかりトレーニングしたい」とのこと。シーズン通して戦うためには?「体力をつけるのが一番だと思うので、体力をつけます」。秋季キャンプ、秋季練習で「春先に近いものがあったので、オフの間も続けていきたい」と話していました。

「ケガの功名と言われるように」

【緒方】2年目 700→950

「サインしました。少し評価してもらってアップしました。大台には乗っていないけど、それ相応の評価をしていただいたと思います」。今季を振り返っては「まだまだ至らない点は多いですが、それ以上にいい経験をさせてもらった。その経験を生かしてしっかりやろうと。生かせればチームに貢献できるという手応えもありました」との言葉です。9月16日に右ひざ半月板のクリーニング術を行い、現在もリハビリ中。「ここまで順調にきています。これでもう“爆弾”は取れたと思って、来年は一気にいけるように今はしっかり治したい」

やはり(大学時代に手術もした)右ひざは“爆弾”だった?「水が溜まった時期もあったので。でも今回の手術でしっかり治してもらいました。あとは自分のトレーニングとケア次第です」。10月末に松葉づえが取れた緒方選手ですが、その後は?「すごく順調です。今はプールでジョグしたりしています。もう走れますが無理する時期ではないので、お医者さんの言うように年明けからジョギングを開始するつもり」。また2月のキャンプも「リハビリに費やすという形で」と決まっているようです。

悩まされた右ひざの「爆弾はもう取れた」と緒方選手。来年はポストシーズンも1軍で!
悩まされた右ひざの「爆弾はもう取れた」と緒方選手。来年はポストシーズンも1軍で!

来シーズンは?「当然、今年こういう経験をさせてもらったから来年は1年間、1軍にいてチームに貢献したい。開幕には今のところ問題ないと言われているので、やるからには開幕を目指してやっていきたいですね」。さらにレベルアップして?「今シーズン、一番チームにも迷惑をかけてしまって自分でも悔しかったのは、守備。全体的なレベルアップはもちろんですが、守備を鍛えること」。先発で出場したい?「野球人だったらスタメンで出たいという気持ちは当然だと思いますし、自分もその気持ちでやってきたので」

大和選手がショートをやり、また外野手の新人が入って来たりと動きがあるポジション争いですね。「周りのことは言っていられない。自分のケガをまず治すことに専念して、治ったらライバルがいっぱいいる中に割って入る。割って入って、そこから抜けられるようにやっていきたいと思っています」

最後に、こう締めました。「ケガしてすぐチームがいい状態になって、クライマックスで勝って日本シリーズもいって、そこに入れていない悔しさもあったし。まず野球すらできていない自分…。でも開き直って今できることをやって、来年クライマックスとかへ行った時に自分もいって貢献できるようにと考えていました。現在、下半身のトレーニングとかは限られているので、上半身を鍛えています。ケガの怖さは十分にわかっているので、ケガしない体を作りたい。ケガの功名と言われるように」

帰り際、緒方選手に「ものすごく色白さんで、ふっくらさんになったね」と言ったら「そうなんですよ。みんなに“日サロへ行け~!”って言われています」と笑っていました。

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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