猫ともっとお近づきになりたい…14年の猫飼育歴でわかった、猫が寄ってくる4つの音とは?
猫好きであれば、猫ともっともっと親しくなりたいと願っている人は多いと思います。とはいえ猫は独立心や警戒心が強い一面があるので、簡単に信頼関係を築くことは至難の業です。
しかしそんな猫との距離を縮めるために、効果的な方法の一つが「音」を使った方法。猫が好きな「近寄ってきてくれるような音」を出して、猫とコミュニケーションをとってみるのがおすすめです。
そこで今回は猫が寄ってくる4つの音について、猫飼育歴14年の経験に基づき解説します。猫の飼い主さん必見の内容です。
1. 猫が好む音の特徴は?
初めに、猫が好む音にはどのような特徴があるのかについて説明します。
まず知ってほしいことは、猫が好きな音は「高い音」です。
猫の聴覚は非常に優れていて、40~6万5000Hzという広い音域を聴き取れます。どれくらいかというと…それは超音波を聴き取れるほどです。
なお人間は2万Hzほどしか聴き取れないので、人と比較しても猫の聴覚が優れていることがわかりますね。
さらに猫は高音域の音にとくに敏感で、繊細な音に引き寄せられる傾向があります。これは猫の聴覚が高周波数の音(獲物の鳴き声など)を認知する能力に優れているためです。
また耳は左右に180度動かせるので、より広い範囲の音を聴き取れるのと同時に、その音源を特定することもできるのだとか。
ただし大きな音には敏感で、雷の音・掃除機・花火の音などを嫌います。
2.猫が寄ってくる音4選
2‐1. カサカサ音
カサカサした音は、猫の興味をよく引きます。たとえば、ビニールのカサカサ音を好む猫は多いです。
この音を好む理由は「小動物が動く際に発する音に似ている」から。
それゆえカサカサ音は、猫の注意をよく引きつけるのです。ビニールをわざとクシャクシャしてみると、どこからともなく猫がやってくることもあります。
ただしビニールを猫が誤飲してしまわないよう注意しましょう!
また、ほかにはカサカサ音がでるおもちゃなどもあるので、そういったアイテムを活用するのもいい方法です。
2-2. 食事の準備音
食事の準備音も猫を引き寄せる音のひとつです。
キャットフードの袋を開ける音や缶詰を開ける音は、猫にとって食事が始まる合図。そのためこれらの音を聞くと、猫は「食事の時間」だと認識し、興奮して寄ってきます。
そして食事の時間は飼い主との絆を深める上でも、とても重要な習慣です。
飼い主がご馳走を用意してくれたり、一緒に食事を楽しむことで、愛猫との信頼関係を深める手助けにもなります。
2‐3. 小鳥の鳴き声
猫は自然に発せられる音にも強く反応します。
日常のなかでは、とくに小鳥の鳴き声に強く反応する猫は多いです。わたしの愛猫も14歳になりますが、ベランダに鳥が来ると若返ったような機敏な反応をみせます…!
小鳥は野生下では猫の獲物なので、その鳴き声が猫の狩猟本能を刺激するのでしょう。
インターネット上には、鳥の鳴き声を録音した音源がたくさんあるので、それらを再生して猫と一緒に狩猟ごっこしてみるのもいいかもしれません!ちなみに、わたしの愛猫は音源でも必ず寄ってきます…。
また窓を開けて自然の音を聞かせることも、室内飼いの猫にとって良い刺激となるのでおすすめです。ただし、猫の脱走対策は忘れずに!
2‐4. 飼い主の声
猫が寄ってくる音に「飼い主の声」があります。
「猫は飼い主の声を聞き分けられるの?」と思うかもしれませんが、実は猫も飼い主の声が聞き分けられると科学的に証明されています。(京都大学:予期せぬ場所から聞こえる飼い主の声にびっくり)
そして飼い主の声を聞くと猫は安心し、穏やかな気持ちになるのだとか…。猫に声を覚えてもらうためにも、積極的に話しかけてあげましょう!
またそのときはできるだけ柔らかく優しい声で話しかけることがポイント。名前を呼んだり、日常の会話をするだけでも効果が期待できます。
日常的に猫に話しかける習慣をつけて、愛猫とのコミュニケーションを深めましょう。
3.まとめ
猫ともっとお近づきになるためには、音を活用することもポイントです。猫が好む音の特徴を知って、今回紹介したものを参考にしながら、猫との距離を縮めていきましょう。
ただし猫に寄ってきてもらいたいと思って、猫が嫌がっているのにしつこく音を鳴らし続けるのはNG!猫のペースに合わせることを、忘れてはいけません!