この投手が交わした2年850万ドルの契約には3段階のオプション。総額は3倍以上になる可能性あり
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トロント・ブルージェイズは、ニューヨーク・ヤンキースからFAになったチャド・グリーンと2年850万ドルの契約を交わした。
この契約のうち、2023年の年俸225万ドルは確定している。その後は、3段階のオプションとなっている。
最初は、3年2700万ドル(2024~26年)の球団オプション。ブルージェイズに選択権がある。年俸900万ドルずつだが、行使するならまとめて3年分だ。
この球団オプションをブルージェイズが破棄すると、続いて、年俸625万ドル(2024年)の選手オプションが発生する。
さらに、グリーンが選手オプションを破棄すれば、今度は、2年2100万ドル(2024~25年)の球団オプションが生じる。年俸は1050万ドルずつ。こちらも、2年分のセットだ。
オプション行使の場合、全体の契約は、それぞれ、4年2925万ドル(2023~26年)、2年850万ドル(2023~24年)、3年2325万ドル(2023~25年)となる。しかも、この金額はすべて決まっているわけではなく、2023年の登板数によって増えるものある。
昨年6月、グリーンはトミー・ジョン手術を受けた。右肘の故障がなければ、こんな複雑な契約にはなっていなかったはずだ。
グリーンは、連投もロング・リリーフもできる。2019年には、スウィングマンも務めている。2021年は、リリーフとして67試合に登板し、83.2イニングで奪三振率10.65と与四球率1.83、防御率3.12を記録した。年齢は、5月で32歳だ。
うまくいけば、今年のシーズン後半、あるいはポストシーズンにおいて、イニング中盤から終盤のブリッジになり得る。
ブルージェイズには、こちらも昨年6月にトミー・ジョン手術を受けた、ヒョンジン・リュがいる。リュからグリーンにつなぎ、クローザーのジョーダン・ロマーノが締めくくる試合もあるかもしれない。
ちなみに、ロマーノもトミー・ジョン手術の経験者だ。メジャーデビュー前の2015年に手術を受けている。