宮城県 2020年の3・11は強風に注意を
あすは3月11日。
今年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため公の式典等は行われませんが、宮城県内では個人で献花に行ったりお墓参りに行ったりする方もいらっしゃるかと思います。
そうした方は、今年は強風にご注意ください。
暖かい雨をもたらした低気圧が強風をもたらす
きょう10日の宮城県は一日雨が降って日差しは全くありませんでしたが、気温は平年より高い状態が続きました。
仙台の最低気温は10.7℃と約3か月半ぶりに最低気温でも二桁、日中も平年を上回る気温が続き、先週の冷たい雨とは明らかに異なる空気でした。
ただ南北の気温差をエネルギー源として低気圧は発達します。きょう雨を降らせた低気圧は、この暖かい空気の力を借りてあすにかけて急発達する見込みです。
あす朝9時、低気圧は北海道付近に進み、中心気圧974hPaと「爆弾低気圧」と呼ばれるような発達をする見込みです。
日本付近は、東シナ海の高気圧と急発達した低気圧の間で西高東低のような形になります。宮城県においては、空は晴れ間が出てきますが、朝から西風が強く吹く見込みです。
夕方にかけては瞬間的に20m/s前後の強風が吹く所もある見込みで、大事な花が飛ばされたりするかもしれません。強い風に十分ご注意ください。
3月は強風の季節
ここ1~2週間、宮城県は風が強く吹くことが多くなっていますが、そもそも3月は強風の季節です。
グラフは、仙台で最大風速10m/s以上の強風が吹いた日数の平年値を表したもので、3月が最も多くなっています。
今の時季は北からの冷たい空気と、南からの暖かい空気がぶつかることで低気圧が急発達し、風が強く吹きやすい時季です。
今年はちょうど3月11日にその状況がまたやってきそうですので、強風にご注意ください。