絶好調の稲見萌寧プロが使ってるトラスパターって何がいいの?
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。
稲見萌寧プロが絶好調です!この原稿を書いている時点で8戦して4勝!勝率5割という恐ろしいほどの好調ぶり。先日のフジサンケイレディスクラシックもテレビ観戦していましたが、ショットがキレッキレ!そして難しい高麗グリーンでもしっかりとパットを決めていました。
その稲見プロが使っているパターがテーラーメイドのトラスTB1トラスヒールパター。このパター、女子ツアーでは稲見プロ以外にも多くのプロが使っていて、ちょっとしたブームになっています。いったいどんなパターなんでしょうか?
「トラス」ってなんだ?
トラスパターの特徴はなんといっても、ネックホーゼル部分の形状。三角形の面でヘッドとシャフトがつながっているんですね。
これは橋などの建造物の耐久性を上げるために用いられる「トラス構造」というものをネックホーゼルに採用したもので、ストローク時のねじれの抑制やミスヒット時の安定性を生み出すのだとか。
ダスティン・ジョンソンのために作られた?
そもそもこのトラスパター、あのダスティン・ジョンソンのために作られたものなのだとか。ダスティンはスッキリとしたブレードタイプのパターが好きらしいのですが、慣性モーメントが高く直進性の良いマレット型を使っているときのほうが好成績だったらしいのです。
そこでブレード形状ながら高慣性モーメントのパターをということで開発されたのがトラスパターということなんですね。ブレードタイプとマレットタイプのいいとこ取りって感じでしょうか。
稲見プロが使うTB1ヒールパターを打ってみた!
構えてみると、特徴的なネックホーゼル部分は全く気にならず、普通のピン型のパターと同じイメージです。もう少しネック部分の見え方に違和感があるのかと思いましたが、よく考えられてますね。
で、打ってみると、ストレートにヘッドを動かしやすい。普通のピン型パターは少しフェースを開閉させるような動きが合うのですが、このトラスTB1はほとんど開閉させないストレート軌道が合うようです。
あえてフェースのトウ側やヒール側で打ってみましたが、たしかにヘッドのブレは少ない。特にヒール側には強いですね。フェース面に採用されたピュアロールインサートのおかげで、ボールの回転がよく、直進性の高い球が打てます。そのおかげで、特に1〜2メートルくらいのパットの入る確率が上がるような気がします。
そして、打感も良いんですよ。柔らかめではありながら、しっかりとした打感が手に感じられるので距離感が出しやすい。
プロもやっぱ優しさを求めているんだね
1ラウンドTB1を使ってみましたが、かなり優しさを感じられるパターでした。ミスヒットに強く、直進性が高いので思ったところにボールを打ち出しやすい。
プロもやはり優しく打てるパターを選んでるんだな〜とうことを思いました。これはプロよりも打点が安定しないアマチュアには本当にありがたいパターですね。
稲見プロが使っている効果か、最近は女子プロのトラスパター使用率がハンパないです。このTB1以外にもセンターシャフトのTB2を使うプロもいます。テレビ中継などで観ているだけでも軽く10人以上のプロが使っていますね。テレビ中継に映るということは、そこそこ成績の良いプロってことですから、結果もしっかりと出てるってことだしね。
トラスパターは売れに売れて欠品中らしいので、もしどこかで見かけたらぜひ試してみてください。くれぐれもオークションサイトとかで高値で買わないようにね。