「日本人離れのスタントン」が成長。超大型外野手ホークス水谷瞬、月間4割超&3発
津森、3回零封6Kで白星
9月15日、福岡ソフトバンクホークス二軍は、タマホームスタジアム筑後で行われたウエスタン・リーグ公式戦で広島東洋カープ二軍と対戦した。
【9月15日 ウエスタン・リーグ タマスタ筑後 908人】
広島 100000000 1
ソフトバンク 30011003× 8
<バッテリー>
【C】●モンティージャ(1勝2敗)、D・ジョンソン、中村恭、一岡――持丸
【H】椎野、◯津森(1勝0敗)、高橋純、川原、岩嵜――堀内、谷川原
<本塁打>
なし
<スタメン>
【C】7宇草 5羽月 D安部 3林 8高橋大 6小園 9木下 4韮澤 2持丸
【H】7水谷 4三森 3内川 Dバレンティン 9柳町 6古澤 5リチャード 8佐藤2堀内
<戦評>
ソフトバンクは引き分けを挟み3連勝。ウエスタン・リーグ首位を快走している。
1点を先制された一回裏、無死満塁から4番・バレンティンの犠飛で追いつくと、6番・古澤が右中間へ2点三塁打を運びあっさりと逆転した。古澤は四回にも二塁打を放って得点に絡んだ。五回は代打で出場した長谷川の犠飛で追加点を挙げ、八回は満塁から代打・野村が右翼線3点三塁打を放ってダメ押しした。
先発の椎野は立ち上がりに安部の犠飛で先制点を奪われるも3回1失点。2番手の津森が3回1安打無失点。「3イニングを投げたのは久しぶりです。持ち味の強気のピッチングができて、思い切って投げられた」と手応えを口にした。9アウトのうち6つを三振で奪った。また、4番手の川原も1回3者三振と好投した。(了)
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水谷瞬、懐かしい入団発表での珍発言
若きスラッガー候補が絶好調だ。
高卒2年目の水谷瞬外野手がこの日1番スタメンで5打席中3出塁。3打数1安打2四死球で役割をきっちり果たした。
9月12日の阪神戦でファーム今季3号本塁打を放つと、翌13日にも4号アーチを放った。なかでも12日は4打数4安打の固め打ち。この日まで9月は22打数9安打で打率.409をマークしている。本塁打は9月4日の広島戦でも放っており、今月3ホーマーだ。
新井コーチの助言で覚醒
その広島戦の本塁打が好調のきっかけになっている。
「この打席の前に、新井(宏昌二軍打撃)コーチに言われたひと言を打席で試してみたら、いきなり好結果が出たんです。それからその打ち方を打席で意識しています」
細かい感覚的なことだったが、ひとつの工夫によって振り遅れる悪癖がなくなった。自分のイメージと実際にボールをとらえるポイントが一致するようになった。
「松田さんからも何度か連絡をもらっています」
今年1月の自主トレは松田宣浩に帯同して、グアムで一緒に汗を流した。松田宣からは「ホームランを打つまで俺に連絡はしてくるな」とシーズン前に約束させられた。6月28日の阪神戦で待望のウエスタン公式戦1号を放ったが、これは相手守備のミスも重なったランニング本塁打。「これじゃ電話できません」と水谷も苦笑いしていた。
松田宣浩からも連絡
しかし、今月になって3本のアーチを架けた。松田宣の方から連絡があることもしばしばだという。
「主語がないことが多い(笑)。でも、打撃のアドバイスもしてくれるしすごく嬉しいです」
18年12月の入団発表では、目標の選手を「ヤンキースのスタントン選手」と挙げて、「日本人離れしたパワーがある」と理由を語った。
スタントンはそもそもアメリカ人だから「日本人離れ」はおかしいだろ、と会場を笑わせて強烈なインパクトを残してくれた。
ナイジェリア人の父を持つ、身長190センチオーバーの外野手。足の大きさも31センチと規格外だ。また、水谷の生年月日は2001年3月9日。21世紀生まれのニューヒーロー候補だ。