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山本由伸の「2年連続ノーヒット・ノーラン」は史上3人目。メジャーリーグでは何人が記録しているのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
ティム・リンスカム OCTOBER 10, 2012(写真:ロイター/アフロ)

 9月9日、山本由伸(オリックス・バファローズ)は、2度目のノーヒット・ノーランを達成した。1度目は、昨年6月18日。これまで、2年連続の達成者は、沢村栄治(1936~37年)と亀田忠(1940~41年)しかいなかったので、2リーグ制となった1950年以降では、山本が初めてだ。

 山口俊は、2017年も2018年もノーヒット・ノーランの「達成者」ながら、2017年は継投ノーヒット・ノーランの1人目だった。この試合は、山口が6イニングを投げた後、スコット・マシソンが2イニングをつなぎ、最後はアルキメデス・カミネロが締めた。

 ちなみに、沢村は、1940年に3度目のノーヒット・ノーランを達成した。亀田は、1939年にノーヒット&1失点の登板がある。

 一方、メジャーリーグでは、サンディ・コーファックスが、1962~65年に4年続けてノーヒット・ノーランを達成している。4年連続4度目の1965年は、完全試合だ。

 ノーラン・ライアンは、3年連続(1973~75年)と2年連続(1990~91年)。最初のストリークのうち、1973年のノーヒット・ノーランは、5月15日と7月15日の2度だ。連続年と連続年の間となる、1981年にも、ライアンはノーヒット・ノーランを成し遂げている。

 2年連続ノーヒット・ノーランは、他に5人(継投は含めず)。ウォーレン・スパーン(1960~61年)、スティーブ・バズビー(1973~74年)、ホーマー・ベイリー(2012~13年)、ティム・リンスカム(2013~14年)、ジェイク・アリエタ(2015~16年)がそうだ。

 1シーズンに2度も、1973年のライアン以外に5人を数える。こちらは、ジョニー・バンダ・ミーア(1938年)、アリー・レイノルズ(1951年)、バージル・トラックス(1952年)、ロイ・ハラデイ(2010年)、マックス・シャーザー(2015年/当時ワシントン・ナショナルズ/現テキサス・レンジャーズ)。バンダ・ミーアは、2登板続けてノーヒット・ノーランを達成した。ハラデイの2度は、レギュラーシーズンの完全試合とポストシーズン(ディビジョン・シリーズ)のノーヒット・ノーランだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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