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穏やかな天気は一時的…週末はまたもや雪エリア拡大!そして年末年始も寒さと雪に注意!?:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
20日9時の予想天気図(気象庁HPより)。一時的に高気圧に覆われ雪や雨がやむ。

20日は本州付近が一時的に高気圧に覆われ、日本海側で続いていた雪や雨は一時的にやむところが多くなるでしょう。ただ、20日夜~21日(土)にかけて複数の低気圧が通過した後には、再び強い寒気が流れ込む見通しです。

さらに気象庁からは、年末年始に平年を上回る降雪量や低温が予想されると情報も。気象予報士が解説します。

20日は一時的に穏やかな天気に

20日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
20日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

20日は朝の段階でまだ雪が降っている北陸や東北でも次第に雪がやみ、北海道内でも午後は一時的にやむ見込みです。太平洋側でも冷たい北風がおさまるでしょう。
ただ夜には日本海で発生する低気圧が北日本に近づき、東北北部を中心に再び雪に。また高気圧後面の湿った空気の影響で西日本でも雨が降り出すところがあるでしょう。

南西諸島では奄美を中心に1日を通して断続的に雨が降りそうです。

東北でも雨が降るほどの暖気、のち、強い寒気流入

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

21日(土)には日本付近を複数の低気圧が通過し、日本海側でも太平洋側でもあちこちで雨が降りそうです。低気圧に向かって暖気が流れ込むため、東北北部でも雪ではなく雨になりそうです。
また12月に入ってから0.5ミリ以上の降水が観測されていない東京でも、朝晩は雨の可能性があります。

そして22日(日)からは再び、西日本の平地でも雪が降るような強い寒気が流れ込み、岐阜・長野・群馬の北部では大雪警報の可能性も。

その後は24日(火)~25日(水)にかけて一時的に寒気がゆるむ見込みです。

年末年始は低温と大雪のおそれ…早期天候情報

早期天候情報(気象庁HPより)
早期天候情報(気象庁HPより)

気象庁では、週間予報よりも先の期間について、平年と比べ大きく異なるような気温や降雪量が予想される際に、「早期天候情報」を出して早めの注意を呼びかけます(雪については冬期の日本海側のみ対象)。

今回は、12月28日頃から1月2日頃に広い範囲で、平年よりかなり低い気温と、かなり多い降雪量が予想されるとして情報が発表されました。

ちょうど年をまたぐ期間で、人の移動が多くなる時期でもあるため、可能な方は今の内から年末年始のスケジュールに余裕を持たせるようにしましょう。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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