東京・大阪で初雪!強い寒気で平年より1~2週間早く…西日本でも積雪急増、今後の天気は:気象予報士解説
19日朝にかけては東京や大阪など関東や西日本の各地で初雪が観測され、大阪は平年より1週間、東京は15日早い冬の便りとなりました。
上空には強い寒気が流れ込んでいて、西日本では一晩で40センチほど積雪が急増したところもあり、今後も各地で雪による交通への影響などに注意が必要です。気象予報士が解説します。
各地で初雪ラッシュ!誰が確認したの?
18日夜から19日朝にかけては、東京、横浜、熊谷などの関東南部や、大阪、京都、奈良、そして長崎、熊本、高知といった西日本の各地で初雪が観測されました。
ちなみに以前は、すべての気象台等で人の目で見て雪が降ったかどうかを確認していましたが(目視観測といいます)、現在ではかなり自動化が進んでいます。
ほとんどの場所では機械によって降水粒子(雨粒や雪粒)の落下速度や気温・湿度などから雨雪を判別する自動観測となっていて、東京・大阪のみが現在も目視観測です。
今後の天気は
このあと西日本の雪は次第に小康状態になっていく見込みですが、気温が低く積雪が残るところもあり、ふだん雪が少ないところでは特に交通への影響に注意が必要です。
一方、北陸では雪が強まるところがあるでしょう。
夜にかけては天気が回復に向かうところが多いものの、北日本の日本海側では雪が続きそうです。
次の強い寒気流入はいつ?
20日(金)朝には日本付近が一時的に高気圧に覆われ、放射冷却が効いて19日朝よりも冷え込むところが多いでしょう。東京は最低気温1度の予想です。
20日の日中から21日(土)にかけては今度は低気圧が通過し、一時的に寒気がゆるむ見込み。東北を含めこれまで雪が降っていたところでも雨が降ると予想されていて、落雪や雪崩に注意が必要になってきます。
そして低気圧通過後、22日(日)からは再び強い寒気が。今回同様、四国や近畿でもまた雪が降ることが予想されるため、今回の雪で苦労したという人は週末までに準備をしておきましょう。
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