中日ルーキー笠原がウエスタン歴代2位タイの8連続K 星野仙一氏らに並ぶ記録
9人目は惜しくも捕邪飛も、続く長谷川を2打席連続三振に
【8月20日 ウエスタン・リーグ ソフトバンク2-4中日 タマスタ筑後】
三振、三振、また三振。
中日ドラゴンズ新人左腕の笠原祥太郎が20日に行われたウエスタン・ソフトバンク21回戦(タマスタ筑後)で圧巻の投球を見せた。
4回から2番手で登板。この回の2死、長谷川勇也からインコースへのスライダーで見逃し三振を奪うと、それが奪三振ショーの幕開けとなった。
5回、6回と打者3人をすべて三振に仕留め、7回先頭の釜元豪からも空振り三振を奪って8者連続奪三振を達成した。
9人目の古澤勝吾も2球で追い込んだが、カウント1ボール2ストライクからキャッチャーファウルフライを打ち上げて記録はストップ。しかし、続く長谷川からはまたも三振を奪ってみせた。笠原は4回を投げて計10奪三振、無失点の快投。味方打線が逆転に成功してリーグ3勝目(0敗)をマークした。
リーグ記録にあと1だった
笠原は‘16年ドラフト4位で新潟医療福祉大学から入団。新潟県内の大学から初のプロ野球選手誕生と話題を呼んだ。6月30日の広島戦(マツダスタジアム)で一軍デビューを果たしており、ここまで一軍では13試合に登板して0勝1敗、防御率4.86の成績を残している。今月19日に出場選手登録を抹消されたばかりだった。
なお、ウエスタン・リーグの1試合連続奪三振の最多記録は、当時広島カープの藤本和宏が‘70年7月1日の西鉄ライオンズ1回戦(広島)で達成した9連続(5回2死~8回2死)だった。
8連続奪三振を達成したのは笠原で5人目。過去の記録者は次のとおり。
合田栄蔵(南海ホークス)が‘62年5月13日の西鉄2回戦(香椎)、星野仙一(中日)が‘71年5月26日の南海3回戦(中日)、佐藤亮太(中日)が‘06年8月16日のソフトバンク15回戦(雁の巣)、小熊凌祐(中日)が‘11年6月8日の阪神タイガース11回戦(甲子園)。
中日勢が多数を占め、あの星野氏も入団3年目に記録していた。