【富士宮市】タイムリープしたような時が心地良い!『我楽苦多』で過ごす午後のひととき…
富士見小学校の北側にある、庭木に囲まれた閑静な場所。
道路からは覗かなければ、お店の外観すら見えない…『我楽苦多』は、現実から少し離れた場所に感じられるお茶処です。
『我楽苦多』の雰囲気が好きな母親が、子どもだった私を良く連れて来てくれた記憶があります。
『我楽苦多』のバナナシェイクがとても好きだった私は、いつ連れて行ってもらってもバナナシェイク一択でした。
先日お世話になっている方から借りた岡本綺堂の『我楽多玩具』を読み、昔を懐かしむのが幸福だと言う一節にふと『我楽苦多』のことを思い出し、母を誘って訪れてみました。
1度は定休日、2度目は臨時休業、3度目に来て店内のふんわりとした灯りが見えたときには、もうそれだけで幸せな気分になっていました。
入口を入ると、個性的な茶碗が並んでいます。
左側には「がらくたの部屋」があり、こちらは自由に見学できます。
中には古美術を感じるものが沢山並んでいました。
カウンター席5席と6人掛けテーブル1席、4人掛けテーブル席が2席あります。
窓からも自然の景色が見えます。
高い梁の天井は開放感に溢れ、ラジオから流れるアナログな音声と、振り子時計の時を刻む音が響き、ご機嫌でバナナジュースを飲んでいる子ども時代の自分が回想されました。
メニューは変わってしまい、バナナジュースは残念ながらありませんでしたので、私は『メロンソーダ(¥500)』、母は『抹茶フロート(¥500)』を注文しました。
溢れ出しそう…と言うかすでに溢れ出しているメロンソーダ。他にお客さんがいなかったのを良い事に、グラスの縁に口をつけて啜ると、童心に戻った気がして母と顔を見合わせて思わず笑いが零れました。
子供の頃から変わらずに在り続けてくれる、『我楽苦多』は、昔を懐かしむ幸福感を満たしてくれる、素朴で暖かいお店でした。
お茶処 古美術 我楽苦多
住所:富士宮市舞々木町870
TEL:0544-26-5424
営業時間:10:00~17:00
定休日:日・月・火曜日