ジャスダック上場、公開価格を8割上回る初値で話題の婚活関連IBJ・・・って、何している会社?
6日、ジャスダック市場にIBJ<6071> (JQS)が新規上場しました。公開株式数は27万6000株。
初日の前場は買い気配のまま売買が成立せず、後場の午後0時40分、公開価格1450円を8割(1160円)上回る2610円の初値がついたそうです。
交流サイト(ソーシャルネットワーキングサービス=SNS)ミクシィ <2121> (東マ) にも人気が波及したといわれるなど、話題を呼んでいます。
とはいえ、IBJって何している会社? という方も多いと思います。
株式関連ニュースでは、IBJについて、
SNS「ブライダルネット」を活用した各種婚活サービス事業を展開と説明されています。
ほかに、
「日本結婚相談所連盟」として、結婚相談所の開業支援も行っています。
・・・と書いても、まだ、よくわからないですよね。
IBJの業務は、結婚相談業がメーンのひとつです。
そこで今回、IBJの事業をご理解いただくために、「結婚相談業の全体像」を解説しようと思います。
婚活ブームの影響で、結婚を希望する多くの独身男女に「結婚相談業」を認知していただくようになりました。
でも、結婚相談業が大きく3つに分類されることをご存知の方は多くはないでしょう。
私が運営する結婚相談所「村上れ以子のライフサポートデスク」に相談にいらっしゃる方のほとんどが(すでに大手やIBJなどに加盟する相談所で婚活をスタートされている方ですら)これをお話すると「知らなかった~」とおっしゃいます。
では、ざっくりと解説しますね。
【1】情報サービス型
「オーネット」(楽天グループ)、「ツヴァイ」(イオングループ)、「サンマリエ」(全研グループ)、「ノッツェ」(独立系)が大手四社と呼ばれる
大手は、各々が全国で数万人弱規模の会員を有する
価格はコースにもよるが1~2年の活動費25万円~が基本
【2】インターネット型
「マッチドットコム」(米国発祥)や「ブライダルネット」(IBJ)、「エキサイト恋愛結婚」(伊藤忠グループ)など多数ある
入会手続き、相手検索など自身でネットで行い、個人間で連絡、会う約束をする
会員数は数万人~150万人規模と様々
価格は入会時0~3万円、月会費2000~4000円が相場
【3】連盟(協会)加入型
新進気鋭の「日本結婚相談所連盟」(IBJ)、約40年の歴史を持つ「全国仲人連合会」や「日本仲人連盟」、成婚数を誇るカリスマ仲人士も在籍の「日本仲人協会」など多数
中小規模の相談所や個人仲人が、連盟(協会)が持つデータベースに会員を登録することでネットワークを組み、お見合いをセッティングする
各連盟(協会)によって会員数は数千~数万人とまちまち
価格は入会時0~10万円程度、月会費0~2万円程度、見合い料0~1万円程度、成婚料0~50万円程度などバラツキあり
オーネットやツヴァイなどの大手情報サービスセンターを「聞いたことがある」という方は多いでしょうが、連盟(協会)加入型の会社はまだ無名に近い存在です。
今回上場したIBJは、ブライダルネットでSNS上での出会いを提供し、日本結婚相談所連盟でデータベースを管理して結婚相談所のネットワークを統括する、など婚活事業を行う会社で、カテゴリーとしては【2】【3】に入ります。
婚活事業のほかに、美容や不動産システムの開発・運用も行っているそうです。
婚活関連会社として注目のIBJ、上場2日目の7日は、Yahoo!ファイナンスによると2570円の高値をつけ、前場は2283円で終わったようですね。
次回は結婚希望者の視野に立ち、どのようなタイプの方が【1】~【3】どのタイプの結婚相談に向くか、不向きか、書きたいと思います。