【掌動駆 仮面ライダーアマゾン】レビュー!「シン・仮面ライダー」公開♪昭和ライダーを食玩で振り返る⑤
【掌動駆 仮面ライダーアマゾン】バンダイ
[発売日]2020年6月1日
[価格]500円(税抜)
1974年10月から放送がスタートした、昭和仮面ライダーシリーズの第4作「仮面ライダーアマゾン」を振り返ってみます。個人的に一番好きなライダーです。
ストーリー
幼い頃に飛行機事故に巻き込まれ、アマゾンのジャングルで古代インカ帝国の末裔・長老バゴーに育てられたアマゾンこと山本大介が主人公。インカの秘宝「ギギの腕輪」を狙う悪の組織「ゲドン」を率いる十面鬼ゴルゴスの野望を阻止するため、バゴーはアマゾンの左腕にに「ギギの腕輪」を埋め込み、これにより仮面ライダーへの変身能力を得たアマゾンを催眠暗示で日本へ向かわせます。こうして日本に到着したアマゾンは「ゲドン」、そして新たな悪の組織「ガランダー帝国」と死闘を繰り広げていくことになります。
スペック
[身長]175cm [体重]62kg [ジャンプ力]一跳び50m(水平)/一跳び80m(垂直)
[必殺技]ジャガーショック、モンキーアタック、大切断、スーパー大切断など
さほど大きな体格ではありませんが、他のライダーとの共闘もなく単独で二つの組織を壊滅に追い込んだエリートライダーです。前半はパンツ一丁の半裸で、ろくに言葉も話せなかったアマゾンですが、まさひこ少年やその姉りつ子らの支援を受けて速攻で流暢な日本語を話せるようになり、社会性も身に付けていったことを考えるとなかなかのオバケ頭脳だったこともうかがえます。
バイク
アマゾンが駆るのは「ジャングラー号」。初代仮面ライダーから登場している立花藤兵衛が組み上げたバイク。設計は長老バゴー。無人走行もできる優れものです。
昭和の暴走族でも羞恥心が邪魔して跨ることすらためらいそうなトンデモデザイン。巨大エビ反りテール程度のバイクでは対抗すらできないと思います。
そして特筆すべきは、突然渡されたバイクを難なく乗りこなす野生児アマゾンのポテンシャル。
ファイトスタイル
仮面ライダーの中でアマゾンが異質とされる理由の一つがその戦い方です。
野生児らしくカプッと嚙みつく「ジャガーショック」や、ひっかき攻撃の「モンキーアタック」。
腕のひれカッターでザクザク刺したり切ったり。
必殺技の「大切断」。これを食らった獣人たちはスプラッター映画ばりに血しぶきをまき散らしながら息絶えます。どうかしたら爆発したりもします。もう猟奇殺人の現場です。
アマゾントモダチ
言葉を話せなかったアマゾンには、「トモダチハンドサイン」で敵意がないことを伝えることができます。このフィギュアには専用のハンドパーツが付いていなかったので正確に表現できませんでした。
なぜかハンドサインができるフィギュアーツのブルース師父。汎用性の塊です。
総評
半裸で言葉も話せないジャングル育ちの野生児。仮面ライダーシリーズの中でも色々な意味で異質なアマゾンですが、石ノ森先生はこの作品を「ライダーの原点」と語っていたそうです。仮面ライダーにはダークヒーロー的な要素が不可欠ということではないでしょうか。後の「仮面ライダーディケイド」に登場したり、リブート作品の「仮面ライダーアマゾンズ」が製作されたりと、昭和から現在まで愛され続けるアマゾンは、やはり異色作であり名作であると思います。
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