いつも水を差す発言をする組織の問題児――「消燃人」にはどう話すのか? どう対抗するのか?
「水を差すようで悪いけど……」
という発言は、本当に嫌いだ。
「質問の答えになっていないでしょうけど……」
と話し始める人と似ている。理由は簡単だ。ビジネスパーソンとしての原理原則を理解していないからだ。ビジネスの原理原則とは「相手の立場に立って考える」である。
相手の立場に立って考えたら、水を差すと分かっていたら言うべきではないし、質問の答えにならないようなことも口にすべきではない。こういう人は常に自分視点しかない。他者視点がない証拠である。
今回は、人がやる気になっているのに水を差す発言をする「消燃人」には、どう接し、どう話したらいいのか徹底解説する。順調に進んでいる組織の雰囲気をぶち壊すような発言は絶対に許してはならない。とくに組織リーダーには、「消燃人」対策を強く意識してもらいたい。
<目次>
■そもそも「消燃人」って、どんな人? 4つの特徴
(1)ネガティブで批判的
(2)嫉妬心、競争意識が強い
(3)コントロール欲求が強い
(4)鈍感、空気が読めない
■水を差されると「これまでの苦労が水の泡」になる!
■水を差されたときの2つの対策
(1)その言い方は間違っていると、あえて言い返す
(2)相手の言い分を受け止めたうえで、個別に対応する
■単なる「鈍感な消燃人」の対策とは?
■水を差された後の「最悪の対応」とは?
■そもそも「消燃人」って、どんな人? 4つの特徴
せっかく順調に物事が進んでいるのに、冷や水を浴びせるようなことを言う人――「消燃人」は、どのような人なのだろうか? 「消燃人」には、以下のような4つの特徴がある。
(1)ネガティブで批判的
(2)嫉妬心、競争意識が強い
(3)コントロール欲求が強い
(4)鈍感、空気が読めない
まずは、ネガティブで批判的という特徴から解説していこう。
ついつい人がやっていることを、否定的に受け止めてしまいがちな人は「消燃人」になりやすい。元来ネガティブ思考なので、あとで後悔すると分かっていても止めることができない性分だ。努力している人を見ると、
「そんなことをしても、うまくいくとは限らないよ」
「頑張ったって給料が上がるわけでもないのに、よくやるな」
このように発言してしまう。
次に嫉妬心、競争意識が高い人だ。こういうタイプも「消燃人」になりやすい。不健全な競争意識を持っているので、他者を応援できない。
「たかがそれぐらいのことで喜ぶなんて」
「最初にうまくいくヤツって、だいたい長続きしないって言うよね」
こんなことを言って水を差す。
コントロール欲求が強い人も「消燃人」になってしまう可能性がある。自分が関与して成功したら喜ぶが、そうでなければ認めたがらない。
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